雑誌「ペン(Pen)」の初となる海外版「Pen PARIS」が、12月1日に創刊された。伝統工芸をはじめ、アートやプロダクト、食、旅、人など、日本のクリエイティブを全編フランス語で発信。発行部数は4万部で、フランスの新聞「ル・フィガロ」や、日本通のフランス人から支持を集めるフリーペーパー「ZOOM JAPON」に同梱で配布されている。
雑誌「Pen」がグローバル進出の画像を拡大 創刊号では「九州のクリエイティブを巡る旅」に焦点を当て、神社を通じて現代アートの素晴らしさをうたう太宰府天満宮アートプログラムや、モダンに進化する有田焼など九州の優れモノを様々な角度から紹介。海外でも高い評価を得ている河瀬直美監督へのインタビューや、メイド・イン・ジャパンをテーマにしたファッションページも掲載されている。フランス人ジャーナリストも参加し、巻頭ではフランスの大物TVキャスター フィリップ・ラブロが自身の体験も踏まえての「日本論」を展開。建築家の隈研吾が設計を手がけ、2023年に完成予定のサンドニ・プレイエルの新駅舎もフランス人の視点で紹介している。
今後は年に数回の発行を予定し、次号は来春に刊行を計画。英語版などフランス以外の地域での展開も視野に入れているという。