英Autosport誌が毎年年末に行っている企画「F1チーム代表が選ぶトップ10ドライバー」の今年の集計結果が発表された。
ここ数年にわたり、英Autosport誌はすべてのF1チームの代表に、そのシーズン全体のパフォーマンスに基づいてトップ10ドライバーを選んでもらい、その順位に従ってF1の配点システムと同じ25-18-15-12-10-8-6-4-2-1のポイントを与え、それを集計してランキングを決定している。チーム代表に正直に客観的な評価をしてもらえるよう、それぞれが選んだトップ10は明かされない。
今年トップとなったのは2年連続3回目のドライバーズタイトルを獲得したメルセデスのルイス・ハミルトンだった。獲得可能な最大点250点のうち229点を集め、圧倒的な評価で2015年のベストドライバーの座に就いた。
2位はフェラーリのセバスチャン・ベッテル。ドライバーズランキングでは3位だったベッテルだが、チーム代表の評価においては選手権2位のロズベルグを大きく上まわった。終盤6連続ポールポジション、3連勝を挙げたロズベルグは、チーム代表による評価ではハミルトンの約半数の点数で3位にとどまっている。
4位は大型ルーキーとして注目を集めたトロロッソのマックス・フェルスタッペン。5位には低迷レッドブルで自身初となる表彰台(2位)を獲得したダニール・クビアトが入った。
6位は信頼性もパフォーマンスも劣るマクラーレン・ホンダで苦しみ続けたフェルナンド・アロンソ。アロンソは2010年1位、2011年3位 2012年1位 2013年2位 2014年2位とこの数年常にチーム代表が選ぶトップ10では上位3位以内に入っていたものの、わずか11点しか獲得できずに終わった今年は、評価の方でもトップ5から脱落する結果に終わった。
7位はウイリアムズで2回表彰台に上ったバルテリ・ボッタス、8位は、ロシアGPで3位表彰台を獲得、チームメイトのニコ・ヒュルケンベルグに20点の差をつけた、フォース・インディアのセルジオ・ペレスだった。9位はレッドブルのダニエル・リカルドで、昨年の3位から大きく順位を落としている。10位はフェラーリのキミ・ライコネンで、昨年のランク外からトップ10入りを果たした。
チーム代表の評価によって選ばれた2015年トップ10ドライバーは以下のとおり。
1 ルイス・ハミルトン (229)
2 セバスチャン・ベッテル (180)
3 ニコ・ロズベルグ (113)
4 マックス・フェルスタッペン (77)
5 ダニール・クビアト (69)
6 フェルナンド・アロンソ (57)
7 バルテリ・ボッタス (52)
8 セルジオ・ペレス (48)
9 ダニエル・リカルド (47)
10 キミ・ライコネン (37)
※評価を行ったチーム代表は以下のとおり。
メルセデス=トト・ウォルフ、フェラーリ=マウリツィオ・アリバベーネ、ウイリアムズ=フランク・ウイリアムズ、レッドブル=クリスチャン・ホーナー、フォース・インディア=ビジャイ・マルヤ、トロロッソ=フランツ・トスト、ロータス=フェデリコ・ガスタルディ、マクラーレン=エリック・ブーリエ、ザウバー=モニシャ・カルテンボーン、マノー=ジョン・ブース