バルテリ・ボッタスは、ヤス・マリーナのピットレーンでジェンソン・バトンと接触したが、ウイリアムズは適切なタイミングで彼をリリースしたと主張している。
ボッタスはアブダビGPの決勝最初のピットストップの際に、ピットボックスから出ていくところで同じく最初のタイヤ交換に入ってきたバトンと接触。マクラーレン・ホンダのリヤに接触したボッタスのウイリアムズは、トンネルの入り口でフロントウイングの一部が脱落し、翌周ウイング交換のための余計なピットストップを強いられた。
このアクシデントを審議したスチュワードは、ウイリアムズがアンセーフリリースを犯したとして、ボッタスに5秒ペナルティを科した。
しかし、ウイリアムズのヘッド・オブ・ビークルパフォーマンス、ロブ・スメドレーは、ピット作業が正しい手順で行われたと述べ、接触はボッタスがバトンに気づくのが遅れたことで起きたと語った。
「ちゃんと分析して起きたことを正確に理解しなければならない」とスメドレー。
「我々は適切なタイミングで彼をリリースしたが、不運にも彼がマクラーレンに気づくのが遅すぎた」
「ジェンソンに気づいた時、彼はブレーキを踏んだが、すでにジェンソンは彼の進路にいた」
「我々は、マシンが近づいている時にそのまま右側に留まるか、さらにスローレーンに移るようドライバーに指示するシグナルを備えている」
「彼はそうしたが、ジェンソンに気づくのが遅すぎたため、ちょうど接触してしまった」
接触されたバトンはウイリアムズのリリースが安全ではなかったと、スチュワードの判断に同意している。
「最初のピットストップでバルテリ(・ボッタス)がピットボックスから出てくるのが見えた」とバトン。
「その時、僕はボックスに入るところだったのだから、彼のチームはバルテリを送り出すべきじゃなかった。接触を覚悟したよ。あれによって僕のピットストップは混乱し、クルーがかなり動揺した」
この一件で大きくポジションを落としたボッタスは、レース終盤にバトンの後ろにつけたが、彼を抜くことは最後まで叶わず最終的にポイント圏外の13位でフィニッシュ。この結果、3位表彰台を獲得したキミ・ライコネンにドライバーズランキング4位の座も奪われてしまった。