レッドブルF1チームは、来季チームが搭載するパワーユニットはルノー/ロータスの買収交渉の影響は受けないと述べているが、名称については“ニッサンF1”へのバッヂ変更の可能性もあると、英Autosportが報じている。
今季の低迷で一度はルノーと決裂することを宣言したレッドブルだったが、その後メルセデス、フェラーリ、ホンダと交渉するもパワーユニット供給の合意には至らず、結局はルノーに戻らざるを得なくなっている状況だ。
チーム代表のクリスチャン・ホーナーはアブダビGPのパドックで来季のパワーユニット契約について、決着がついたことを示唆。同時に近日中に詳細を発表する動きに入っていることも明らかにしている。
時を同じくして、F1のボス、バーニー・エクレストンがルノー・スポールF1代表のジェローム・ストールと会談を開き、同社のF1キャリアに見合うコンストラクターズボーナスと“ヒストリックチーム”としての支払いを受ける権利について話し合った。
これについては、エクレストンから最終的なオファーが提示され、それをストールがルノーCEOのカルロス・ゴーンと協議するとのことだが、仮に却下された場合はロータスの買収計画が破綻する可能性もあるという。
しかしホーナーは、レッドブルの来季パワーユニット計画がエクレストンとルノーおよびロータスの交渉の行方に影響を受けないという。
「我々は来季のエンジン供給について契約書にサインをした。その詳細は近いうちに発表できると思う」とホーナー。
「ここ数週間にわたって様々な可能性を探ってきた。私の口から詳細をお話することは現時点ではできない」
また現在レッドブルのタイトルスポンサーを務めているインフィニティはルノー傘下のニッサンブランドのひとつ。ここから毎年7000万ドルが支払われていると言われている。
今後もルノーからパワーユニットを継続して供給される事になれば、その名称はレッドブル・ルノーではなくレッドブル・ニッサンF1といった具合にエンジンバッチの変更の可能性もあるという。そうすればロータスを買収し来季再始動する「ルノー・ワークス」との区別化も図れる。
これについてホーナーは「現時点で正確にはお答えできない。今週中には明らかにできると思う」とコメントしている。