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フォーミュラE、2016/17年シーズンに自動運転レースを併催へ

2015年12月01日 13:11  AUTOSPORT web

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2016/17年シーズンのフォーミュラEに自動運転車レースの『ROBORACE』が併催される。
2016/17年のフォーミュラEサポートレースとして、人工知能(AI)が操る自動運転車によるレース『ロボレース』が開催されることとなった。

 このロボレースはフォーミュラEと同様の市街地コースを使用し、60分間で争われる。全10チームの参加を想定しており、各チーム2台ずつ、合計20台の無人レーシングカーが参戦する。また、このうちの1チームは、世界中から自動運転関連技術のエキスパートを集めた混成チームとなる予定だ。

 マシンについては電気自動車のワンメイクとなる予定だが、形状がフォーミュラカーとなるのか、ツーリングカーとなるのかは明らかにされていない。各チームはコンピューターアルゴリズムとAIを独自に開発し、レースへ挑むこととなる。

 フォーミュラEとパートナーシップを組み、ロボレースを開催するキネティック創設者のデニス・スベルドロフは「我々は、地球環境と交通の安全を向上させるため、将来的に地球上のすべてのクルマは電気で駆動し、AIによるアシストを受けることになると確信している」との見解を述べ、「ロボレースは、現時点で私たちが持つ技術とイノベーションを披露する場になるだろう」と語った。

「このレースを通じて、ロボット技術とAIテクノロジーが人類と現実世界で共存できると全世界に発信できると思っている。無人運転技術やドライブアシスト機能を開発している企業は、ロボレースで自分たちの技術を披露することができ、レースで得たデータが開発を後押しするだろう」

 フォーミュラEのCEOを務めるアレハンドロ・アガグは「キネティックとともに、もっとも革新的なスポーツイベントを開催することになり、興奮を抑えきれない」とコメントしている。

「ロボレースは、最先端のテクノロジーに携わるすべての企業にとってオープンなチャレンジだ。参加するチームや企業に技術を披露する場を提供することができて、本当に嬉しく思っている。このレースを通じて、さらなる技術革新が行われると確信しているよ」

 ロボレースに参戦するチームや具体的な技術規則、競技規則などは2016年の始めに改めてアナウンスされる。