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心が安らぐ水木しげるさんの名言

2015年11月30日 16:42  新刊JP

新刊JP

『本日の水木サン 思わず心がゆるむ名言366日』(草思社刊)
『ゲゲゲの鬼太郎』などでしられる漫画家の水木しげるさんが11月30日午前7時頃、93歳で亡くなり、その訃報にインターネット上でも追悼の声があがっています。

 水木さんの言葉がもっと聞きたかったと思っている人は多いはず。それは、なぜなら不思議と人の心を癒す力があるからです。
 『本日の水木サン―思わず心がゆるむ名言366日』(水木しげる/著、大泉実成/編、草思社/刊)は、一日一言366日、水木さんの“心がゆるむ”言葉を味わうことができる一冊。
 その中から一つ、ご紹介しましょう。

■「はぁ、誰が?」
 これは水木さんが熊野を訪れたときのこと、木のウロに入って喜ぶ水木さんですが、実はそれは2回目。地元の人に「前に来たときも喜んでいらっしゃったじゃないですか」と言われると、水木さんはこう返したそうです。
 「はぁ、誰が?」
 二度目でも新鮮に感じられる水木さんの言動から、「忘れる」ということが前向きに感じられませんか?

 このエピソードに対して、妖怪や水木さんについての著作もある村上健司さんは「人生は二度おいしい」と評します。水木さんの純粋さが周囲の心をもなごやかにすることが分かる「名言」ですね。

 疲れたときは、水木さんの作品の数々や名言の数々にもたれかかってみてもいいのかもしれません。最後に、水木さんに哀悼の意を捧げ、記事を締めくくりたいと思います。
(新刊JP編集部)