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WTCC、来季からのレースフォーマット変更を計画

2015年11月30日 14:31  AUTOSPORT web

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2015年はシトロエンが圧倒的な強さを見せ、ホセ・マリア・ロペスが連覇を達成した
世界ツーリングカー選手権(WTCC)は、2016年からレースフォーマットの変更を計画している。

 現在のレースフォーマットは、決勝日に2レースが行われており、そのグリッドは前日に行われる予選(Q1~Q3のノックアウト方式)でレース1のグリッドを決定。レース2は、予選10番手が1番グリッドとなるリバースグリッドを採用している。

 WTCCの責任者フランソワ・リベイロは、ウイークエンドの最後のレースを最も重要なレースにしたいと考えている。来季からリバースグリッドのレースを最初に行い、予選の結果に基づいたグリッドで争われるメインレースを最後に、そして距離も長く行いたいと語る。この変更には、水曜日にパリで開かれる世界モータースポーツ評議会の承認が必要となる。

「我々はレースフォーマットを変更するつもりだ。すべてのチーム、ドライバー、マニュファクチャラーに意見を聞きたいね。来年はリバースグリッドで争うレースを“オープニングレース”と呼び、その後に行うメインレースはいまより少し長くしたいんだ」とリベイロ。

「観客や視聴者にとっては分かりやすいだろう。もう少し簡単に説明できるよう、全体的なウイークエンドの構造を作らないといけない」

「レース2は壮観だが、ベストなドライバーが勝つわけではないし、ポディウムでシャンパンファイトをするドライバーもその週末の最高のドライバーではないかもしれない。我々はこれに取り組み、よいものへと変更することを決めた」

「トップドライバーたちにはより難しくなるだろうね。彼らはレース1でより多くのリスクを取らなければならない。多くのポイントを獲得するために順位を上げなければならないが、同時にメインとなるレース2のためにクルマを守る必要がある。ドライバーたちはアプローチを変更するだろうね」

 リベイロはチームと協議し、来季からヨーロッパ以外でのレースは、前日のテストセッションがなくなり2日間のイベントになるということもコメントしている。

 2016年カレンダーに新しいラウンドの追加はないが、ロシアラウンドはモスクワレースウェイからF1も開催するソチに移動する予定だ。