韓国人デザイナーメイソン・ジュンは、ソウルの企業でデザイナーとしてのキャリアをスタートさせ、2007年にロンドンに移住。ロイヤル・カレッジ・オブ・アート(Royal College of Art)を卒業後は、「メゾン マルタン マルジェラ(Maison Martin Margiela)」でメンズラインを担当していた。2010年に自身のシグネチャーブランドをスタート。シーズン毎にコレクションを発表するのではなく、不定期に新私意コレクションを追加するというスタイルで展開している。
ドーバー ストリート マーケット ギンザの6階のエキシビジョンスペースでは、2008年に発表された「カモフラージュ」コレクションを黒一色で制作し直し、ブラックのボックスに1アイテムずつ閉じ込めた。コレクションのインスピレーション源は「朝の渋谷スクランブル交差点を歩くサラリーマン」だというメイソンは、「メンズのドレスコードは制服と同じように個性を表現しにくいものです。そういったメンズウェアに反するものを制作したいと思い、イメージを切りとり、私なりの視点と仕立てにより仕上げています」と話している。