2015年F1第19戦アブダビGPは28日(現地時間)、ヤス・マリーナ・サーキットで公式予選が行われ、メルセデスAMGのニコ・ロズベルグが6戦連続のポールポジションを獲得した。
メキシコとブラジルの2連勝で息を吹き返したロズベルグが、今季最終戦で通算50回目のポールポジションを狙った王者ルイス・ハミルトンを破り、シーズン7回目となる通算22回目のポールポジションを手に入れた。
初日のトップにつけ、直前のフリー走行でも最速タイムを記録していたロズベルグは、予選序盤のQ1とQ2でいずれもハミルトンの先行を許したものの、最終ラウンドのQ3ではファーストアタックからハミルトンを上回ると、続く最後のアタックでも暫定トップに浮上したチームメイトのセクター1とセクター2のタイムを塗り替え、さらにテクニカルセクションのセクター3ではハミルトンよりコンマ3秒速く駆け抜け、1分40秒237というタイムで今季最後の予選バトルを制した。
3番手争いは、1回目のアタックで好調セルジオ・ペレスが1分41秒184を記録し、メルセデス勢に続くポジションを得たが、2回目のアタックでは自己ベストを上回ることができなかったフォース・インディアのタイムをフェラーリのキミ・ライコネンがコンマ1秒塗り替え、逆転で3番手を獲得。ペレスは初の予選トップ3入りこそ逃したものの、それでも自己ベストタイとなる4番手を守り、決勝の2列目スタートを手に入れた。
5番手以下はレッドブルとウイリアムズ、そしてフォース・インディアのもう一台を走らせるニコ・ヒュルケンベルグが続き、初日のトラブルでパワーユニットに不安を抱えながらもQ3進出を果たしたトロロッソのカルロス・サインツJr.が10番手に入った。
一方、メルセデス勢との争いも期待されていたフェラーリのセバスチャン・ベッテルはまさかのQ1ノックアウト! セッション終盤を前に暫定5番手タイムを記録したベッテルは次第にポジションを落としていくも、最後のアタックも途中で止めてしまい、結局16番手に沈んでしまった。
同じQ1では、マクラーレン・ホンダのフェルナンド・アロンソも敗退。最後のアタックではQ2進出が見えていたが、不運にもコース上のデブリを踏んでしまいパンク。もう一台を駆るジェンソン・バトンもQ3進出に挑んだものの、10番手タイムに約コンマ2秒届かず、惜しくも12番手で今季最後の予選を終えている。
1/N.ロズベルグ/メルセデス/1'40''237
2/L.ハミルトン/メルセデス/1'40''614
3/K.ライコネン/フェラーリ/1'41''051
4/S.ペレス/Fインディア/1'41''184
5/D.リカルド/レッドブル/1'41''444
6/V.ボッタス/ウイリアムズ/1'41''656
7/N.ヒュルケンベルグ/Fインディア/1'41''686
8/F.マッサ/ウイリアムズ/1'41''759
9/D.クビアト/レッドブル/1'41''933
10/C.サインツJr./トロロッソ/1'42''708
11/M.フェルスタッペン/トロロッソ/1'42''521
12/J.バトン/マクラーレン/1'42''668
13/P.マルドナド/ロータス/1'42''807
14/F.ナッセ/ザウバー/1'43''614
15/R.グロージャン/ロータス/1'42''585
16/S.ベッテル/フェラーリ/1'42''941
17/F.アロンソ/マクラーレン/1'43''187
18/M.エリクソン/ザウバー/1'43''838
19/W.スティーブンス/マノー/1'46''297
20/R.メリ/マノー/1'47''434