2015年F1第19戦アブダビGPの土曜フリー走行は、メルセデスAMGのニコ・ロズベルグがトップタイムをマークした。
2日目を迎えたヤス・マリーナは初日に引き続き快晴。午後2時スタート(現地時間)のフリー走行は気温27度、路面温度32度のドライコンディションで幕を開けた。
最初の30分ではメルセデスのルイス・ハミルトンやフェラーリのセバスチャン・ベッテルらがスピンを喫しコースオフする場面もあったが、多くのマシンは順調に周回。セッション折り返し時点のオーダーは1分43秒078を記録したハミルトンがトップで以下、キミ・ライコネン、ニコ・ロズベルグ、セバスチャン・ベッテル、ダニエル・リカルドのトップ5となり、それにトロロッソやフォース・インディア、ウイリアムズが続く展開となった。
そんななか、レッドブルの2台はエンジンの電気系にトラブルが発生。ダニエル・リカルドはその後コースに復帰したものの、もう一台を駆るダニール・クビアトは修復作業に時間を奪われ、セッション終盤が近づいても唯一タイムを記録できなかった。
残り時間15分を迎えると、メルセデス勢を皮切りにクビアトを除く19台のマシンがスーパーソフトに履き替えて最後のアタックラップを開始。ここでトップに立ったのはセクター1、3で全体ベストを記録したメルセデスのロズベルグで、2番手につけたチームメイトのハミルトンにコンマ2秒のギャップを築いた。
フェラーリのセバスチャン・ベッテルがハミルトンに100分の3秒差に迫る3番手タイムをマーク。さらに、初日3番手と速さをみせていたフォース・インディアのセルジオ・ペレスがVJM08のストレートスピードを活かしてセクター2の全体ベストを刻み、フェラーリのもう一台を駆るキミ・ライコネンを上回る4番手につけた。
得意のセクター3でメルセデス勢に次ぐ3番手タイムを記録したレッドブルのダニエル・リカルドが6番手。以下フォース・インディアのニコ・ヒュルケンベルグ、ウイリアムズのフェリペ・マッサとバルテリ・ボッタス、トロロッソのカルロス・サインツJr.と続いている。
初日にフェルナンド・アロンソが9番手タイムを記録したマクラーレン・ホンダはジェンソン・バトンが10番手のサインツJr.にコンマ1秒以内に迫るタイムで11番手。一方のアロンソはセッションの途中に右手親指のつけ根を痛めたような仕草をみせていたが、終盤はコースに復帰。バトンから約コンマ5秒差の16番手でセッションを終えている。