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こげはがんの原因?「焼かれることで発がん性物質つくる」

2015年11月28日 10:10  週刊女性PRIME

週刊女性PRIME

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いまや2人に1人がかかり、3人に1人が亡くなる「がん時代」に突入。身近な病気であるわりに、デマや噂に惑わされないで本当に役立つ情報を見つけだすのは難しい。そこで、がんに詳しいスペシャリストたちに話を伺った。 ・こげを食べるとがんになる? 「魚や肉に含まれるタンパク質が、焼かれることで発がん性物質をつくるのは確かなので、これはホント。動物実験レベルの話では、こげを食べるとがんになることがわかっています。ただし、これを人間に置き換えた場合、とうてい食べきれないほどのこげを食べなければなりません」(ロンドン大学・小川徹先生) 秋津医院院長の秋津壽男先生も同様にこう語る。 「毎日の食事がすべてこげという人は注意したほうがいいですね(笑い)。しかも、タンパク質のこげですから、ごはんのおこげは関係ありません」 ごはんやギョーザの皮のパリパリこげはOK。野菜のこげも問題ないと秋津先生。以前は魚のこげが危険といわれていた。 「魚のこげには発がん性物質が多少含まれていますが、常識的な量であれば問題ありません」(秋津先生) ・食事だけでがんが治る? そんなタイトルの本をよく見かけるが、秋津先生はこう否定。 「これはウソ。食べるだけで完治するということはありません。ただし初期のがんに限っては、食事次第で小さくできる可能性があります」 免疫力を高めると、がんが小さくなることがあるというのだ。 「ごく初期のがんであれば、食事によって免疫力を高めれば、がん細胞が小さくなって見えなくなってしまうこともあります。しかし末期になると、がんを小さくしても追いつかない状態になっています」(秋津先生) できてしまったがんを小さくするだけでなく、予防効果も狙うには、抗酸化力の高い野菜がおすすめ。 「抗酸化力の高い成分を多く含む食品を積極的にとりましょう。ブロッコリーや黒大豆が代表例。私は黒大豆を煎じたお茶を携帯して飲んでいます。反対に、ジャンクフードは控えて」(秋津先生)