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トレンドのオープンキッチンに求められるもの。ドイツ、イタリアの最新事情。

2015年11月27日 19:52  Techinsight Japan

Techinsight Japan

Marchi kitchen(Italy) テーブルとキッチンがつながるプラン。
今キッチンスタイルで人気なのが、対面式やオープンキッチン。いずれも調理のときに家族の顔が見えて孤立感が少なく、開放的な点が受け入れられているようだ。またキッチンスペースと合わせることでリビングが広く見えるというメリットもある。ただこのようにリビングの一部としてキッチンが存在すると、従来のキッチンではインテリアとしてそぐわないという声もあるようだ。キッチン・ジャーナリストの本間美紀さんが、キッチンと住まいの最新トレンドについて解説している。

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“本間美紀さんpresents.「おいしいキッチンと美しいインテリア、のお話」”(http://contents.miele.co.jp/sp/kitchen-trend)によると、今はオープンキッチンに対応したさまざまな商品がうまれているそうだ。「特にドイツやイタリアなど、海外のキッチンは日本にはない発想のものが多く、驚かされます」と本間さんは綴る。

見た目もインテリアとして遜色ないよう、まるで家具のようにバリエーションが増えているキッチン本体のデザイン。たとえば素材も、木・塗装・メタリックなど家具や床の雰囲気に合わせて選ぶことが可能、テーブルとキッチンがつながっているプランもある。キッチンのワークトップもテーブルトップのごとく美しい素材が選べるようになったため、セラミック調のワークトップとヴィンテージ風の木のキャビネットという異素材で調和させる方法も。また、キッチンの引き出しや扉に“取っ手”がない「ハンドルレス」スタイルもある。これにより、すっきりと箱のように見え、いかにも従来の“キッチン”というイメージから遠ざけることができる。いずれもリビングの家具とキッチンのイメージが統一され、キッチンだけ浮いてしまうような違和感がないのが特長だ。


さらにドイツ人はインテリアをすっきりとまとめることを好むため、合理的にフラットに収まるビルトイン家電が進化してきたという。キッチンのキャビネット部分に工事で組み込むビルトイン家電は、日本でも食器洗い機やオーブンがよく知られているが、ドイツ・ミーレ社のG6000シリーズは、その世界のビルトイン家電でも最新スタイルとのこと。このオーブンについて「実は個人的に面白いと思っているのが、ヨーロッパそのままの料理のプログラムが搭載されているところ。ドイツ製品だなあ、ってワクワクする部分です」と本間さん。モイスチャー(水分)を掛けながら焼くなど珍しい機能も魅力のようだ。そして食器洗い洗浄機は海外では幅60cmと大きいため、下ごしらえ中からボウルや鍋などもどんどん入れて活用することを勧めている。日本では見慣れないビルトインのエスプレッソマシンも来年発売予定だというから興味深い。

対面式やオープンキッチンがトレンドとなり、キッチンがリビングの一部となることで、キッチン本体や家電にも以前とは違った要素が求められ、それらに応えた商品が誕生してきているわけだ。なお、ミーレでは現在キャンペーンを実施中。対象機器を購入・応募でもれなく30,000円クーポンを受け取れる。さらに抽選で料理研究家・有元葉子さんの料理イベントへ20名を招待する。
(TechinsightJapan編集部 関原りあん)