マクラーレン・ホンダのジェンソン・バトンは、以前のチームメイト、ルイス・ハミルトンよりも現在組んでいるフェルナンド・アロンソの方が決勝に関しては手強いと語った。今季マシンの性能が高くないためにいい結果は出せずにいるが、アロンソはほぼ完璧なドライバーだとバトンは評価している。
バトンは2010年から2012年までハミルトンのチームメイトを務めた。ハミルトンはその後、メルセデスに移籍し、今年自身3度目のドライバーズタイトルを獲得した。
バトンとハミルトンが共にマクラーレンに所属していた3年を振り返ると、2010年はバトンがランキング5位、ハミルトン4位、2011年はバトン2位、ハミルトン5位、2012年はバトン5位、ハミルトン4位という成績だった。
今年のマクラーレン・ホンダではバトンもアロンソも後方で戦わざるを得ない状況だが、バトンは当時のハミルトンよりアロンソの方が手強いと語った。
チームメイトとして当時のハミルトンと今年初めて組んだアロンソを比較してどう評価するかと聞かれたバトンは、「決勝に関していえば、(アロンソと戦う方が)難しい。常に苦労させられる」と答えた。
「彼はいつでもいいパフォーマンスを発揮するんだ。ルイスの場合は、レースによっては全くかなわないときもあるけれど、『あれ、アイツどこに行ったんだ?』と思うようなときもあった。今のハミルトンは違うよ。経験を積んだからね」
「でもフェルナンドは常に力を発揮している。いつだって強力なんだ」
「彼が前にいるとなかなか抜けないし、彼が後ろにいると激しく攻め立てられる」
「素晴らしいことだよ。僕としては嬉しいんだ。チームにとって重要なことだし、今年チームにとって大きな助けになった」
「去年まで、彼(アロンソ)はF1で最も優れたドライバーという評価を受けていた。なのに人はあっという間にそれを忘れてしまうんだね。驚くよ」とバトンはSky sportsに対して語った。
「彼はすごい才能の持ち主だ。円熟し、完成度が高いドライバーだ。そういうドライバーはあまりいない。ドライバーの多くはそれぞれの強みを持っているけれど、同時に大きな弱点もある。でも彼には大きな弱点はないんだ」
残り1戦の段階でアロンソは11点を獲得しドライバーズランキング17位、バトンは16点獲得で16位に位置している。