ウイリアムズのチーフテクニカルオフィサー、パット・シモンズが、2017年F1のエアロパッケージプランが定まったと明かした。FIAは2017年には5~6秒速く、アグレッシブなルックスのマシンを導入することを決め、チームと共にそのためのパッケージの方向性について検討を重ねてきた。
F1のショー的要素の向上やコスト削減に関する提案についてF1ストラテジーグループが協議した結果、今年5月、FIAは2017年F1に「より速いマシン」の導入を目指し「空力規則の進化、よりワイドなタイヤ、マシン重量の削減により、ラップタイムを5秒から6秒縮める」ことで合意したと発表した。
その後、FIAはチームに対し、F1の速度を向上させるための提案を募集、8月にはF1テクニカルボスの会合が行われ、グラウンドエフェクトを生むフロアを導入するという案が一歩前進したと伝えられた。
シモンズは、ボディワークと寸法を規定するF1テクニカルレギュレーション第3条の変更に関して合意がなされ、今後世界モータースポーツ評議会で承認される見込みだと述べた。
「第3条の草案がある。主にウイリアムズが文言をまとめ、幅広い議論が行われた」とシモンズが語ったとCrash.netが伝えた。
「来週、その草案が各チームに渡ることになるが、基本的にはすでにすべてに関して合意されている。それをひとつの書類にまとめただけだ」
「空力規則を明確に定めたものだ。ここではタイヤサイズについては言及されていないが、それに関してはすでに合意済みであり、それを前提に規則が作られて、ウイングの幅やボディワークなど、すべてがそれと関連して定められる」
「ボディワークすべてに関する規則を明確に定めたと思う」
「パッケージのパフォーマンスをどうするのか、さまざまな意見がある。だが今は先に進める状況だ。私が知る限り、ストラテジーグループでは全員が満足している。F1コミッションも満足しているはずだ」
「規則は3月前に承認を受ける必要があるけれど、時間的に問題ないと思う。求められたことをしっかり成し遂げた」
シモンズは、ディフューザーとフロントウイングが大きくなり、2017年のマシンは「レトロ」なルックスになると述べた。
「レッドブルの提案から大部分のアイデアが取り入れられた」とシモンズが述べたとMotorsport.comが伝えている。
「より大きなディフューザー、しっかりしたフロントウイングを採用するということになり、非常に魅力的なスタイルになると思う」
「少しレトロだが、ストラテジーグループが述べたのは、マシンをより速くし、スタイルを改善するということだった。我々はこのふたつを達成したと思う」