今週末のF1アブダビGPを戦うマクラーレン・ホンダMP4-30は、そのパーツの半分が2016年の新車のために造られたものだと、フェルナンド・アロンソは語っている。
今季、マクラーレンMP4-30をドライブするアロンソは、ホンダ製パワーユニットの度重なるトラブルとパフォーマンス不足の影響によりランキング17位と低迷。そのため、シーズンの早い段階から今年を学習期間と位置づけ、我慢の戦いを続けてきた。
チームは最終戦を前にコンストラクターズ選手権9位に沈んでいるが、同8位のザウバーとはわずか8ポイント差しかなく、ヤス・マリーナでの逆転の可能性を残している。
しかしアロンソは、今週末にザウバーを逆転する見通しないと述べ、あくまで目的は来年のためにいい週末を過ごすことだと語った。
「それはないと思うよ」とアロンソ。
「彼らは9ポイントのリードがある。それに対して僕らが今年ポイントを獲ったのは3、4回だ。たった1レースで10ポイントを獲るのは少し難しいね」
「もちろん僕らとしても最善を尽くしていい週末を過ごすつもりだ。でも、僕らの心は来年のプロジェクトに向いているんだ」
「マシンの半分は来年用のパーツとフィロソフィーを備えている」
「だから、今週末にザウバーに勝つための心配をする必要は思っていない」
アロンソは、2016年にホンダのパフォーマンスが大きく改善される確信しているが、どれほどコンペティティブな状態で来シーズンをスタートできるかは「クエスチョンマーク」だと認めていた。
「僕らはシーズンを通して懸命に働き、厳しい時も団結して常に前進してきた」
「2016年の一番の目標は、競争力を備えてトップのポジションを争い、我々のあるべきポジションに戻ることだ」
「それが選手権のタイトルか、レースで優勝することか、表彰台に上がることなのかは分からない。F1のような複雑なスポーツでは、それを見極めるのは難しいからね」
「僕らにはこの冬を前に確かに大きなチャレンジが待ち受けている。でも、この数ヶ月を見る限りポジティブだ」
「僕はチームの進歩に満足しているし、来年は全く違うシーズンになると確信しているよ」