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スーパーフォーミュラ鈴鹿テスト:トップタイムさらに向上。2日目はロッテラーが首位

2015年11月26日 22:11  AUTOSPORT web

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アンドレ・ロッテラー(PETRONAS TEAM TOM’S)
26日、鈴鹿サーキットで全日本スーパーフォーミュラ選手権のエンジンメーカー/ルーキードライバーテストの2日目が行われた。この日、最後にトップタイムを奪ったのは、アンドレ・ロッテラー(PETRONAS TEAM TOM’S)。初日にジョアオ-パオロ・デ・オリベイラ(LENOVO TEAM IMPUL)がマークしたトップタイムを破る1分37秒695までタイムを伸ばし、総合トップで2日間のテストを打ち上げた。

 テスト2日目は、13時から16時までの1セッション。チームもドライバーも、ゆっくり目の出勤ということで、午前中はのんびりとした空気がサーキットにも流れていた。昨夜のうちに雨は上がり、時折陽も射すコンディション。走行開始までには、路面も完全なドライコンディションとなった。

 だが、セッションが始まると、場内はピリッとした雰囲気に。レギュラー陣は、ヨコハマタイヤへの理解をより深めるため、セットアップメニューをこなしていく。一方、ルーキーたちは、この日も走り込み。新しいクルマ、新しいタイヤの感触を掴んで行くことに専念した。

 しかし、セッションは計5回の赤旗でたびたび中断されることになった。ブレーキ回りに少し問題を抱えていたDOCOMO TEAM DANDELION RACINGの41号車に乗るステファノ・コレッティが、開始から約40分というところでヘアピンの立ち上がりでコースアウト。そのクルマを修復し、再度コースに出たコレッティは、14時半に今度はS字の入口でコースアウトしてしまう。

 さらに、15時25分には、オリベイラがシケインでコースアウト。クルマにダメージはなかったが、3回目の赤旗が提示された。その後、各ドライバーがニュータイヤを投入していた15時時40分には、関口雄飛がスプーンでコースアウトし、クラッシュ。関口は、オリベイラがシケインでコースアウトする前に、その時点での6番手タイムをマーク。さらに、もう一度タイムアタックに向かっている途中で、セクター1では自己ベスト、セクター2では全体ベストをマークしていた。しかし、コースアウトの影響で、最後のニュータイヤは装着できなかった。それでも関口は、8番手で1日を終え、“ルーキー”らしからぬ速さを見せた。

 また、4回目の赤旗が出るとセッションは10分間の延長が決定。再開されると、多くのドライバーが再びニュータイヤでコースに入った。そのアタック中、再びオリベイラがクラッシュ。オリベイラは、セッション途中までトップに立っていたが、アタックラップのスプーン2つ目立ち上がりでスピンし、コースアウト。フロント部分をガードレールにヒットし、バックストレートの途中にストップしてしまった。

 この最後の赤旗が解除されると、残り3分半余りでニュータイヤをつけたドライバーたちがコースに雪崩れ込んで行った。ここでトップタイムを書き換えたのが、ロッテラー。その1セット前のタイヤでオリベイラのタイムを上回っていたロッテラーだが、最後はさらに自己ベストを更新し、1分37秒695と堂々のトップタイムで締めくくった。

 そのロッテラーをセクター1、セクター2で上回っていたのが、山本尚貴(TEAM無限)。しかし、山本はセクター3で大きくタイムロスしたのが響いて、ロッテラーからコンマ1秒遅れの2番手に留まった。さらに3番手に滑り込んできたのは小林可夢偉(KYGNUS SUNOCO Team LeMans)。2日目はこの3人が1分37秒台に突入させるとともに、今季最終戦レース2のポールポジションタイムを上回ってみせた。

 4番手に塚越広大(REAL RACING)、オリベイラが5番手に続き、石浦宏明(P.MU/CERUMO・INGING)、中嶋一貴(PETRONAS TEAM TOM’S)と7番手まで続いた。

 また、前日は平川亮がステアリングを握ったKYGNUS SUNOCO Team LeMansの7号車には、ロイック・デュバルが乗車。1分39秒242で17番手となった。初参加の外国人勢では、リッチー・スタナウェイ(TEAM無限)が15番手、ジャズマン・ジャファー(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)が18番手、そしてコレッティが20番手となっている。

(Yumiko Kaijima/オートスポーツweb)