イギリスのモータースポーツスペシャリストRMLも、F1のクライアントエンジンへの関心を示していたことが分かった。RMLは、今後新F1エンジン導入の手続きが再開されるなら関与したいと述べている。
FIAは、今のレッドブルのようにチームがエンジンを得られない事態を避け、カスタマーがもっと安価なパワーユニットを入手できる状態にするため、新たな仕様のクライアントエンジンを導入するというプランを立ち上げた。
しかし今週火曜、この案は予想どおりF1コミッションから却下された。その代わり、マニュファクチャラーはコストや供給の保証などの問題を解決するための対策を講じることに合意している。
FIAの声明には、「安価な代替カスタマーエンジンの製造・供給に関し、4社からの信頼できる関心の表明があった」と記されていた。
これまで、AER、イルモア、メカクロームがこのプランに関心を示したことが分かっていたが、RMLもFIAからアプローチを受けたことが明らかになった。RMLはスポーツカー、ツーリングカー、ラリーなど幅広くレース活動を行ってきた経験を持つ。
RMLグループのマイケル・マロックはFIAから入札を行うよう依頼されたと明かした。
「我々はこのプロセスに関与するよう招かれた。このプランは非常に素晴らしい取り組みになるかもしれないと考えた」
RMLは、他の候補者と異なりベースとなるエンジンは持たず、一からF1エンジンを製作しなければならないが、2017年からの供給には間に合うと述べている。
2010年にF1に予算制限の提案がなされた際、RMLはF1参戦を検討したが、結局コスト制限のプランは実現せず、参戦を断念した。しかしその後もF1への関心は消えていなかったということだ。
FIAがマニュファクチャラーたちの提案に満足できず、再び新エンジンプランの手続きを進める可能性があると、マロックは考えている。
「もし状況が変わり、プロセスが再開するなら、我々は改めて関わりたい」とマロックは述べた。