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福生・猟奇的変死事件の夫婦、近所住民は「避けていた」

2015年11月26日 09:50  週刊女性PRIME

週刊女性PRIME

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東京都福生市の3階建てマンションで事件が発覚したのは12日のこと。夕方の5時半ごろ、目を覚ました長男のHさん(28)が目にしたのは、父・土田芳さん(38)の変わり果てた姿だった。 「旦那さんは身長150センチぐらいで、奥さんは175センチ以上。不釣り合いでヘンな夫婦だなと思っていました。しょっちゅう手をつないで仲よく出歩いていました。奥さんはジャージやパジャマ姿でピンク色が好き。旦那さんはサングラスをかけてEXILE風の男っぽい顔。短い髪は奥さんがカットしていたみたい」(近所の主婦) 事件が発覚するまで、「旦那さん」が元女性とは気づかなかったという。「奥さん」が戸籍上は息子ということも……。 「芳さんは布団にくるまった状態で、頭部に青いポリ袋をかぶせられていたが、顔の皮が剥ぎ取られていた。鼻と一部の肉もそがれ、骨がところどころ見えるくらいだったという。ほかに目立った傷痕はない。部屋に凶器はなく、顔の皮も見当たらなかった。不思議なことに血はそれほど飛び散っていなかったようだ」(スポーツ紙の記者) Hさんは救急車を呼んだ。しかし、死後およそ半日が経過していた。司法解剖でも死因は特定できていない。 Hさんは「自分も彼も別々に、朝5時半ごろ帰宅した。別々の部屋で寝ていて、起きたら、彼が倒れていた」などと話している。 2人の関係は複雑だ。芳さんは女性として福島県で生まれ、女性として結婚と離婚を経験している。その後、性同一性障害に悩んで性転換手術を受け、戸籍の性別を男性に変更した。 Hさんはその逆。男性として生まれたが、いわゆるニューハーフだった。 「女性ホルモンを注射し、美容整形を何度もしたと聞いている。性転換手術はしていないらしく、性別は男性のまま。だから昨年、“父|長男”という男同士の養子縁組をして、事実上の夫婦になった」(Hさんを知る関係者) 約半年前に入居した現場マンションは“新婚生活”を送る愛の巣だった。ところが、周囲の評判はあまりよろしくない。 「ふたりとも水商売なので夜は留守にしているんですが、犬を2、3匹と猫を飼っていましてね。いつも窓を開けっ放しにしているので、鳴き声がうるさいんですよ。ケンカする声もよく聞こえるので、みんな近寄らないというか、避けていた人たちなんです」(近所の女性) 近所のパチンコ店にもよく出没していた。 「旦那さんは毎日、来ていましたね。朝の開店から昼過ぎか夕方まで。奥さんのほうは週に2、3回、一緒に来ていました」(パチンコ店従業員) パチンコデートのあとはお酒だ。ふたりがたびたび訪れていた近所の居酒屋店主は、性別が入れ替わったカップルとわかっていたという。 「だって芳さんは小さいし声が高いし、ヒゲがあって男っぽくしているけど、よく見るとやさしい女性の顔をしているもの。それにお尻が大きくて丸いからね。Hちゃんは逆で、お尻は小さい。普段は2人ともラフな格好だけど、働くときはHちゃんはミニスカのスーツ。芳さんもパリッとしたスーツだよ」(居酒屋店主) 約半年前から月に2、3回は来店。座敷が空いていると、必ずそこに座った。 「ふたりとも酒は強くないけど、仲よさそうに飲んでいました。でも、夏ごろから芳さん1人で来ることが多くなってね。“今日、飲みに来たことは、あいつには内緒だよ”と念を押されたので、何か関係が変わったのかなと思っていたところでした」(同店主) <取材・文/フリーライター山嵜信明と週刊女性取材班>