マクラーレン・ホンダがF1のグリッド前方へと戻るためには大きな進歩が不可欠で、ジェンソン・バトンは冬のテスト期間が長く厳しいものになることを覚悟している。
チームメイトのフェルナンド・アロンソは、今季の最終戦アブダビGPを前に「56戦」に達した連敗に終止符を打つため、現実的に見て2.5秒のラップタイム短縮が必要だと指摘している。
ブラジルGPで浮き彫りになったマクラーレン・ホンダのペース不足は、バトンが「ライバルに対してストレートスピードが足りず、恐ろしい」とコメントするほどであり、またしても厳しい週末となった。
「難しいシーズンになるのはわかっていたけれど、ここ数戦は特に難しかった」とバトンは言う。
「もっと信頼性があればと思う。来季は僕らにとって、より盛り上がるシーズンになるだろうから攻め続けて、さらに進化しようと努力している」
「今季はテストの意味合いが強かった。いくつかの特殊な状況でのレースはうまくやれた。だけど、ほとんどの場合はテストをしていて、パワーユニットやマシンそのもの、シャシー、空力などの問題点を洗い出そうとしていた。僕らはレースごとに新しいパーツを持ち込んで、それがラップタイムに表れたかどうかは別として、来季のための学習をしていたんだ」
「この冬に必要なタイムを探し出さなければならない。長く厳しく、だけど期待に満ちあふれたものになるだろう。前列で戦うためには2.5秒を見出さなくてはならなくて、これはきわめて大きな差だ。できるかどうかはわからないけれど、冬には大きな進歩が得られるだろう」
バトンは、この意見は2016年のマクラーレン残留を決定する前から変わっておらず、その後も考えは揺らいでいないと認めている。
「日本GPのあと、来季もマクラーレンに残ると決めたときから僕の考えは変わらない。チームにパッションを感じるし、みんな一丸となって良い仕事をしている。さくらにいようと、ウォーキングにいようと同じだ」
マクラーレンは2012年のブラジルGP以来、ここまで未勝利。不名誉な記録に終止符が打たれるのは、いつになるだろうか。