日本体育大学が来年度、プロドライバーを育成する講座を開設することが関係者の取材で分かった。
開設する講座は在校生向けの講座で、まだ具体的な内容は発表されていないが、体育・スポーツ振興に関する協定を結んでいる岡山県美作市と協力して内容を詰めているとのこと。一部のメディアではF1を目標に掲げたり、トヨタ自動車やレーシングチームの名前が出され、所属するプロドライバーが直接講義するなどの報道があったが、オートスポーツwebの調べではそのような決定した事実はなく、実際に掲載されたWEBサイトでも、配信元のニュースソースは午後になって削除されていることが判明した。
いずれにしても、日本の大学でモータースポーツを教育に取り入れることは教育機関では初の試みとなる。モータースポーツの主役でもあるレーシングドライバーに焦点が当たることで、プロドライバーを目指す若者たちの入り口が広がり、モータースポーツの認知拡大には大きな補助となる。
ただし、本気でプロのレーシングドライバー、F1ドライバーを目指すには佐藤琢磨の例があると言えども、17歳でF1デビューしたマックス・フェルスタッペンの例のように昨今のF1は若年齢化が激しく、大学の講座からだけでは現実的にF1は難しい。幼少の頃からの実戦が必要なのはレースを知っている方ならご承知のとおりだが、この日体大が目指すレーシングドライバーがどのようなレベルのドライバーなのか。気になる点は多い。