ザウバーとマノー・マルシャが各チームに支払われるF1興行の分配金について、余裕を持った早期支払いをバーニー・エクレストンに求めていたことがわかった。
先月フォース・インディアも同様の要求をして、承認されたと言われている。分配金は前年のコンストラクターズランキングをもとに金額が決められ、F1の商業面を取り仕切るFOMから月々分割で支払われるが、支払期間は2月から11月までとなっており、12月と1月は資金不足に陥る可能性が高くなる。
チームにとって12月と1月は来季のニューマシン開発が佳境を迎える時期。このタイミングで分配金の支払いがなくなると、懐事情に余裕のないチームは苦しいところだろう。
今季はじめにもフォース・インディア、ザウバー、ロータスがF1にまつわるキャッシュ・フローの改定を要求。ケータハムとマルシャが管財人の管理下に入ったときの基準よりも改善したものを求め、こちらも承認されたと伝えられている。
分配金問題についてはフォース・インディア、ザウバーがEU(欧州連合)に調査を求めるなど、特に下位チームでは問題が表面化してきている。あと1戦で今シーズンが幕を閉じ、来季の開幕を迎えるまでに、さらなる問題が浮上してくるかもしれない。