ロータスのパストール・マルドナドは、今のF1ではバトル中に接触事故が起こるとすぐにペナルティを取られると不満をもらした。一方で彼のアクシデントの多さに批判も出ている。
ブラジルGPでマルドナドはザウバーのマーカス・エリクソンを抜こうとしてヒット、エリクソンはスピンし、ピットに戻らなければならなくなった。これによってマルドナドには5秒ペナルティが科された。
決勝後、ザウバーのチームプリンシパル、モニシャ・カルテンボーンはマルドナドに対する苛立ちを露わにしていた。
「もう何と言っていいのか……。彼(マルドナド)がこういうアクシデントに関与するのはこれが初めてではありません。また彼です。本当にいらいらします」
最近、元F1ドライバーのミカ・ハッキネンもマルドナドの事故の多さを批判したと報じられた。
「ミスから学ばない人間にはより厳しい罰を与えるべきだ」とハッキネンが述べたとFox Sportsが伝えた。
「マルドナドはミスから全く学習していないように見える。彼とバトルをしているドライバーは彼が次に何をするのは全く予想がつかないんだ」
しかしマルドナドはアブダビGP前にチームのインタビューに答え、他車との接触もレースの一部であり、いちいちペナルティを取るのはどうなのかと不満を表している。
「(NASCARでは)『こするのもレースのうち』という言葉があるが、F1では接触するたびにペナルティが科されるように感じる」とマルドナド。
「誰もがF1のオーバーテイクを見たがっているのに。あの時は隙間があったから飛び込んだ。彼(エリクソン)はポジションを防御するためにその隙間を閉じた」
「僕としては、あれはレーシングアクシデントだったと思う」
「レース後に話をしたので、僕らの間にわだかまりはない。もしポジションが逆だったら、彼も同じことをしたはずだ」
ロータスは来季に向けてマルドナドと契約を結んだことを発表済みであり、マルドナドは「来年はチームメイト(ジョリオン・パーマー)より僕の方が経験豊富だし、彼とふたりでいい結果を挙げられるよう全力を尽くす」と語っている。