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知っておきたい乳がん治療 人工乳房の使用、現在は保険適応

2015年11月24日 09:50  週刊女性PRIME

週刊女性PRIME

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北斗晶の乳がん告白で、検診の希望者が医療機関に殺到しているという。乳がんの3大療法は以前から手術、抗がん剤、放射線だが、その中身は進歩を続けている。最新の乳がん治療を紹介。 ・治療を受ける前に、はっきりと希望する治療の方向性を伝える 主治医と信頼関係を結ぶことが大切。そのためにも、治療前に「将来、子どもを産みたい」「仕事に早く復帰したい」など、「自分の方向性」を明確に伝えたいもの。セカンドオピニオンもよいが、「自分のやりたい治療を言いなりで引き受ける医師探し」はNG。 ・乳がん治療の基本は手術。そこに放射線や抗がん剤を組み合わせる 手術でがんを取りきることが、治療の基本。手術には、乳房を残す「乳房温存術」と、乳房を全部切除する「乳房全摘出術」がある。リンパ節への転移があれば、術中にリンパ節も切除する。しこりが大きい場合、抗がん剤治療で小さくしてから、手術をすることも。 ・全摘手術をしても、再建できれいな乳房を取り戻せる 乳房の全摘手術をした場合も、わきのリンパ節転移がないなど早期の場合は乳房再建手術が行えます。再建する時期には個人差がある。 これまで自己負担だったインプラント(人工乳房)の使用も、現在では保険適応になっており、経済的な負担も減っている。 ・早期に発見されるほど治療の選択肢は増える 早期に治療に入れれば、乳房へのダメージも小さくてすむ。しこりが小さければ温存手術を選べるし、全摘の場合も同時再建が可能。しかし、リンパ節転移があると、術後に放射線治療を行うため、同時再建はできない。「やりたい治療」を選択するためにも、早期発見を。