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初産年齢が高い、出産経験ない人は乳がんにかかりやすい

2015年11月23日 03:30  週刊女性PRIME

週刊女性PRIME

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“北斗晶さんのニュースを見て、他人事とは思えなくなった”と、いま乳がん検診の希望者が医療機関に殺到しているという。そこで乳がんの基礎知識について紹介しよう。 ・女性ホルモンが関係するタイプと関係しないタイプがある 乳がんは女性ホルモンが関係するタイプと関係しないタイプに大別できる。日本人の乳がんの約8割は前者のタイプで、比較的、進行がゆっくりだと言われている。 また、細胞の表面にあるHER2タンパクが陽性か陰性かによっても分類され、陰性のほうが、がんの性質がマイルドだと考えられる。 ホルモンが関係せず、HER2タンパクが陰性の場合を「トリプルネガティブ」といい、やや進行が早く、治療に困難を極める場合もある。 ・乳がんにかかりやすいのはどんな人? 乳がんのリスク項目のほとんどに共通しているのが「女性ホルモンにさらされている期間が長く、多い」こと。これは乳がんの8割のタイプが「女性ホルモンを餌にして増殖」するため。 初潮年齢が早い(12歳以下)、出産・授乳経験がない、初産年齢が高い、ホルモン補充療法を受けたなどがそれに該当する。 また、飲酒やタバコ、閉経後に肥満があるなども、乳がんのリスクに。とはいえ、リスクの有無にかかわらず、乳がんは誰にでも起こりうることもお忘れなく。 ・早期発見のためには検診が重要 一般的な乳がん検査には「マンモグラフィー検査」と「超音波検査」がある。それぞれの得意分野や弱点を知って、効果的に検査したいもの。 乳がんは、ほかの臓器のがんと比べ早期の段階では自覚症状がほとんど出ない。1センチ以下のしこりを自分で見つけられるのは1割程度とも。早期の乳がんの多くは、検査で発見されている。