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第62回F3マカオグランプリ:ロゼンクビストが連覇。日本勢は下位に沈む

2015年11月22日 20:51  AUTOSPORT web

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2015 F3マカオGP 大会2連覇を達成したフェリックス・ロゼンクビスト(プレマパワー)
11月22日、第62回マカオグランプリはいよいよ最終日を迎え、4日間に渡って開催された同イベントの最後を飾る「Suncity Group Formula3 Macau Grand Prix」の決勝レースが行われ、ポールスタートのフェリックス・ロゼンクビスト(プレマパワー)が見事連覇を飾った。

 この日の最終レースとして、午後3時30分にフォーメーションがスタートした決勝レースは15周の戦い。昨日行われた予選レースの結果、ポールポジションには昨年の覇者で連覇に挑むロゼンクビスト(プレマパワー)がつけ、2番グリッドにはチャールズ・レクラーク(ファンアマースフォールトレーシング)、2列目にはアレキサンダー・シムス(ダブルR)、サム・マックラウド(チームWest-Tec)が並び、日本勢は山下健太(トムス)が15番手、関口雄飛(B-MAX RACING TEAM)が16番手、ニック・キャシディ(トムス)が17番手、金丸悠(カーリン)が20番手、高星明誠(B-MAX RACING TEAM)は23番手スタートとなった。

 恒例のライオンダンスを終え、いよいよ午後3時30分にフォーメーションラップがスタート。予選レースでクラッシュしたダニエル・ジュンカデラ(フォーテック)はリタイアとなり、27台がグリッドを離れ、その1周後、今季のF3世界一を決めるマカオGPがスタートの時を迎えた。

 午後3時34分、レッドシグナルが消えて全車がスタート。ポールスタートのロゼンクビストが飛び出すが、スリップを奪われてリスボアでレクラークがトップを奪う。その背後ではマックラウドがシムスをかわして3番手に浮上する。

 上位陣はこのオーダーのまま2周目に入り、レクラークとロゼンクビストが激しい首位攻防を展開するが、ここで突然赤旗が提示される。なんと、1周目のフィッシャーマンズベンドで、グスタボ・メネゼス(カーリン)がクラッシュ。そこに巻き込まれる形でライアン・ツベーター(チームWest-Tec)、金丸、高星がクラッシュ、金丸はピットにたどり着いたものの、他の3台はその場でリタイアとなってしまう。

 このため、一旦全車ピットロードへ戻ってくるが、レースはセーフティーカー先導で午後3時53分に3周目からリスタート。その周の終わりでセーフティーカーがコースを離れ、本格的なレースが始まった。


 リスタート直後の4周目、トップのレクラークのスリップを奪ったロゼンクビストとマックラウドは、リスボアでレクラークをオーバーテイク。これでレクラークは3番手に後退するが、7周目には再びリスボアでマックラウドを捕らえて2番手に復帰を果たす。3番手となったマックラウドは、8周目のモーリッシュヒルでタイヤバリアに左サイドをヒットさせ、左リヤホイールにダメージを追ってピットイン、上位争いから脱落してしまう。

 レース後半、上位陣2分10秒台のラップを刻んでの攻防となるが、ポジション変動はないまま15周でチェッカー。ロゼンクビストが2年連続でのマカオウィナーとなり、2位はレクラーク。3位にはシムスが入った。

 一方、日本勢では最初のスタートで関口が13番手付近までポジションアップ、山下、キャシディはほぼポジションキープの15~16番手につける。しかし、高星がリタイアとなったアクシデントによる赤旗でのリスタートの際、関口は海側でポジションを下げ、山下、キャシディ、関口が14~16番手に並ぶ。

 7周目の最終コーナーでラインを外した山下をキャシディが捕らえ、キャシディ14番手、山下15番手に。関口は1台にかわされ17番手にさらに後退することに。

 レース中盤、キャシディはペースを上げ9周目に12番手に浮上するも、その後はポジションアップならず12位でのフィニッシュに。同じく終盤に2分11秒台にペースアップした山下、関口は15~16位でのチェッカーとなった。なお、金丸はダメージの修復を受けレース途中でコース復帰を果たしたが、マシンの状態が悪く、再びピットインしてマシンを降り完走扱いとはならなかった。

(田口朋典)