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新人フェルスタッペン、「抜けないハミルトン」に共感

2015年11月22日 15:41  AUTOSPORT web

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フェルスタッペンはチームメイトに敗れた王者を“擁護”
マックス・フェルスタッペンは、ブラジルGPでルイス・ハミルトンが何度もオーバーテイクを試みたにも関わらず、チームメイトのニコ・ロズベルグを抜くに至らなかった苦労を理解できると語った。

 ハミルトンはブラジルGPの舞台インテルラゴスで、自分には勝てるだけのペースがあったもののロズベルグに接近できなかったと不満を漏らしていた。一方でトロロッソの新人であるフェルスタッペンはセルジオ・ペレスやフェリペ・ナッセを1~2コーナーでアウト側から抜くなど、何度も見事なオーバーテイクを見せた。

 フェルスタッペンはハミルトンの直面した苦難に理解を示したうえで、原因はチームメイトが同等のマシンを走らせていることだと言う。

「メルセデスでは互いが接近しているときに(僕らより)もっと問題が大きくなるのかもしれない。スピードも速いし、彼らにしても少し難しいんだろうね。メルセデスのマシンに乗ったことがないからコメントは難しい。ふたりは非常に速いペースで走っている。もしトロロッソのマシン同士が接近していた場合でも、やはり抜くのは難しい。マシンが同じだと本当に大変なんだ」

「僕らはコーナリングスピードがとても良いので、ロータスやザウバー、フォース・インディアの後ろについた場合には高速コーナーで必ず追いつくことができる。(チームメイトが相手となると)そういうケースとは、また違うんだ。ハミルトンとロズベルグはコーナーもストレートも何もかもが同じ。後ろについてしまったら、高速コーナーで多くを失うことになるから、ルイスの言ったことは理解できる」とフェルスタッペンは言う。

 ハミルトンはロズベルグを逆転するために、メルセデスに対して自ら戦略を選択する権利を要求していた。フェルスタッペンは、先行するチームメイトと同じ戦略で走ることの難しさにも理解を示した。

「マシンはチームメイトと、まったく同じものだ。いちど後ろについてしまったら、きわめて厳しい。その場合はペースのみで勝負するしかないけど、どちらも良いペースだからピットで取り返すことになる。1.5秒から2秒程度の差だとして、後ろを走るドライバーが先にピットに入る。次の周に先行していたドライバーがピットに入ると、前後が入れ替わる。ゲームみたいなものだね」

 ブラジルGPでは9位に入ったフェルスタッペン。現在18歳のF1ルーキーは経験を積み、最初の1シーズンで大きな成果を手に入れようとしている。