英AUTOSPORTが2015年ブラジルGPを戦った全ドライバーを10点満点で評価、ポール・トゥ・フィニッシュを成し遂げたニコ・ロズベルグと、6戦連続入賞を果たしたマックス・フェルスタッペンに満点を与えた。
メルセデスのロズベルグは、今季6回目のポールポジションから今季5勝目を挙げ、ドライバーズ選手権2位を獲得した。
「もちろん本人は詳しいことを明かさないが、最近予選パフォーマンスを改善するために何か微妙な調整を行ったのは確かであり、それが効果を発揮している」と寸評には記されている。
「Q2ではうまくラップをまとめられなかったが、5戦連続となるポールポジションを0.078秒差で勝ち取った。それを足掛かりに、ドライバーズ選手権2位のポジションを確保した。完璧な走りで、2戦連続で(ルイス・)ハミルトンの勝利を阻んだ」
トロロッソのフェルスタッペンは、9番グリッド(予選10位)から9位を獲得した。
「金曜にはマシンが乗りづらいと感じていたフェルスタッペンだが、土曜にアンダーステアとオーバーステアの間のいいバランスを見つけ出し、肝心な時に強力なラップを走って再び予選トップ10に入った」
「決勝では最初から最後までいい走りを見せた。1周目のクルバ・ド・ラゴでは一気に(フェリペ・)マッサと(ニコ・)ヒュルケンベルグに仕掛け、(セルジオ・)ペレスと(フェリペ・)ナッセとのバトルも印象的。素晴らしかった」
9点が与えられたのはフェラーリのセバスチャン・ベッテルとロータスのロマン・グロージャン。
ベッテルは3番グリッドから3位を獲得、予選では4位バルテリ・ボッタスに大きな差をつけたこと、決勝ではメルセデスを脅かすほどではなかったものの彼らに続く速さを見せたことが評価された。
グロージャンは14番グリッドからスタートし、8位を獲得した。予選ではミスを犯してスピンを喫したためにQ3入りを果たせなかったが、決勝では闘争的な走りで挽回、最大限の結果を出したと評されている。
マクラーレン・ホンダのフェルナンド・アロンソは予選でパワーユニットのトラブルのためにタイムを記録することができず、決勝は最後尾からスタート、完走を果たし15位を獲得した。アロンソの評価は6点だった。
「信頼性のトラブルが続く悲惨な状況のなか、アロンソの乗るマクラーレンは週末の中でエンジン2基を使用することになった。FP2では貴重な走行時間を奪われ、予選では最初のフライングラップでマシンが故障、コース脇でデッキチェアに座って観戦する羽目になった」
「決勝に向けて新しいパワーユニットを搭載、不具合を感じながらも少なくとも1台(パストール・マルドナドのロータス)をパスするシーンはあり、なんとか完走を果たしたのが不幸中の幸いと言うべきか……」
「少なくとも決勝ではデッキチェアは必要にならなかった」
ジェンソン・バトンは16番グリッドからスタートし14位獲得、7点の評価だった。
「チームメイトにトラブルが連発するなか、バトンには問題が発生せず、予選Q2進出まで0.079秒まで迫った。MP4-30のペースはブラジルに関しては中位グループと比べてさほど劣っていなかったということになる」
「決勝はナッセのザウバーと0.563秒差という結果だったが、3回ストップの戦略を機能させることができなかった。今回も厳しい週末だったが、バトンは少なくとも楽しむことはできたという」
英AUTOSPORTによる2015年第18戦ブラジルGPでの各ドライバーの点数は以下のとおり(10点満点)。
■メルセデス
ルイス・ハミルトン:8点
ニコ・ロズベルグ:10点
■レッドブル・レーシング
ダニエル・リカルド:6点
ダニール・クビアト:7点
■ウイリアムズ
フェリペ・マッサ:5点
バルテリ・ボッタス:8点
■フェラーリ
セバスチャン・ベッテル:9点
キミ・ライコネン:6点
■マクラーレン
フェルナンド・アロンソ:6点
ジェンソン・バトン:7点
■フォース・インディア
ニコ・ヒュルケンベルグ:8点
セルジオ・ペレス:5点
■トロロッソ
マックス・フェルスタッペン:10点
カルロス・サインツJr.:6点
■ロータス
ロマン・グロージャン:9点
パストール・マルドナド:7点
■マノー・マルシャ
ウィル・スティーブンス:7点
アレクサンダー・ロッシ:6点
■ザウバー
マーカス・エリクソン:5点
フェリペ・ナッセ:7点