トップへ

アクションカメラ市場に勢い カシオが新ジャンル「アウトドアレコーダー」開拓

2015年11月21日 09:12  Fashionsnap.com

Fashionsnap.com

別売のマルチアングルスティックを付けると自撮りも可能。 Image by: Fashionsnap.com
水上や雪上、モータースポーツなど通常のビデオカメラでは撮影できないようなシーンで静止画・動画を撮影できることから出荷台数を伸ばしているアクションカメラ市場で、カシオ計算機が新製品ジャンル「アウトドアレコーダー(Outdoor Recorder)」を開拓する。これに伴って、「構えてシャッターを押す」という必要の無い前モデルを更に改良し、液晶のクオリティや操作性を向上させた「EX-FR100」を12月11日に発売。11月19日には製品体験会を開催した。

カシオが新ジャンル「アウトドアレコーダー」開拓の画像を拡大

 「EX-FR100」は、デジタルカメラ「エクシリム(EXILIM)」の新ジャンル。昨年9月に発売したEX-FR10が好評を得たことから、カメラ部と液晶画面付きのコントローラー部を分離できるというセパレートスタイルは継承しつつ、躍動感のあるシーンも人物や風景をバランスよく広くとらえられる超広角16mmレンズを新たに採用した。また、撮影した画像を自動でスマートフォンに転送することで、フォトジェニックな写真やハイライトムービーのSNSへの投稿、共有も簡単にできるようになり、撮る・観る・シェアするという3つの性能を落としこんだ新しいアウトドア体験を提案する。
 製品体験会は「GO ADVENTURE!」と題して昭島のモリパーク アウトドアヴィレッジで開かれ、世界的けん玉プレイヤーKENDAMANによるけん玉のデモンストレーション、スラックラインやトップロープクライミング、ボルダリングの体験といった、EX-FR100を楽しむための様々な仕掛けが用意された。カシオ計算機 QV事業部長 中山仁は「感動体験を記録するためのビジュアルコミュニケーションギアとして打ち出したい」と話しており、スポーツショップやアウトドアショップのような新販路を開拓していくという。市場想定価格は6万円前後(税込)。
 デジタルカメラ市場が縮小傾向にある一方で、世界全体のアクションカメラの出荷台数が急伸中と言われ、「ゴープロ(GoPro)」に続いて国内各社も相次いで参入。スポーツ愛好者によるダイナミックな動画撮影をはじめ、子供やペットに装着して映像を楽しむ人も出てくるなど、新しい需要を生んでいる。