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第62回 F3マカオグランプリ:ロゼンクビスト2年連続でPP。日本勢は苦戦

2015年11月20日 21:31  AUTOSPORT web

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第62回マカオグランプリの前日の昨日の予選1回目との総合結果でディフェンディングチャンピオンのフェリックス・ロゼンクビスト(プレマパワー)がポールポジションを獲得した。
開催2日目を迎えた第62回マカオグランプリは、11月20日にプラクティス2回目と公式予選2回目が行われ、昨日の予選1回目との総合結果により、ディフェンディングチャンピオンのフェリックス・ロゼンクビスト(プレマパワー)が、明日行われる予選レースのポールシッターとなった。

 昨日と同じく午前9時35分にスタートした、40分間のプラクティス2回目。まずまずの好天となる中、セッション開始と同時に各車いっせいにコースインとなったが、このセッションでも序盤からモニターのトップに立ったのは、昨日の公式予選1回目で暫定ポールを奪っている昨年のマカオウィナー、ロゼンクビスト。ロゼンクビストは開始7分で2分13秒781をマークしてトップに立つと、そのまま2分13秒128にタイムアップ。

 直後にチャールズ・レクラーク(ファンアマースフォールトレーシング)が2分13秒104で逆転するものの、ロゼンクビストはすぐさま2分12秒483で再逆転。さらに2分12秒185までタイムを上げたロゼンクビストは、午前9時49分にアントニオ・ジョバナッツィ(カーリン)が2分12秒849で2番手に迫るもポジションをキープ。

 ところが、セッション半ばに入ってモニター上位に進出してきたのがマーカス・ポマー(モトパーク)。ポマーは午前9時52分に2分12秒794をマークし2番手に浮上すると、その2周後には2分11秒688と真っ先に11秒台に突入し、ロゼンクビストから首位の座を奪う。

 午前10時にはサンフランシスコベンドでドリアン・ボコラッチ(シグネチャー)がタイヤバリアにクラッシュし、セッションが赤旗となるが、残り10分での午前10時05分のリスタート後もポマーの勢いは止まらず、最終ラップに2分11秒102にまでタイムアップしてこのセッショントップを獲得。ロゼンクビストも2分11秒423にタイムアップも2番手に終わり、3番手にはレクラークが続いた。

 日本勢ではチェッカー提示後のラストラップにタイムを上げたニック・キャシディ(トムス)が2分12秒790で12番手と復調の兆しを見せた他、関口雄飛(B-Max Racing team)が2分13秒776、山下健太(トムス)が2分13秒797、高星明誠(B-Max Racing team)が2分13秒798で18~20番手につけたほか、金丸悠(カーリン)は2分14秒211で24番手となった。


 午後3時55分から予定されていた公式予選2回目だが、直前のマカオGTカップの予選でクラッシュがありスケジュールがディレイ。そのため、40分間の予選セッションは午後4時25分からのスタートに。

 セッション開始と同時に各車コースインするも、その直後の午後4時29分、予選1回目で2番手につけていたカラム・イロット(カーリン)がサンフランシスコベンドの立ち上がりでガードレールにクラッシュ。このため、セッションは残り35分48秒で赤旗中断となってしまう。

 午後4時34分、セッションはリスタート。早々にロゼンクビストが2分11秒707を刻んでトップに立つと、さらに2分11秒388にタイムアップ。レクラークが2分11秒869で追随するが、この直後にメルコヘアピンでグスタボ・メネゼス(カーリン)が曲がり切れず立ち往生。そこへアレッシオ・ロランディ(ファンアマースフォールトレーシング)が追突するなどし、大渋滞に。

 なんとかオフィシャルの力を借り、メネゼス、ロランディらはピットへ向かい、コースは再びクリアに。この後、午後4時48分にレクラークが2分11秒378でロゼンクビストを逆転、モニターのトップに躍り出るが、いったんピットインしていたロゼンクビストは、午後4時58分に2分10秒641をマークしてトップの座を奪還。午後5時03分にはダニエル・ジュンカデラ(フォーテック)が2分10秒687で2番手、午後5時04分にはレクラークが2分10秒796で3番手と、2台が10秒台に突入しロゼンクビストに迫ったものの、午後5時05分、ロゼンクビストは2分10秒474で再び2番手以下を突き放すことに。

 その直後、4番手につけていたジョバナッツィがマツヤ付近でまさかのクラッシュを喫し、セッションは午後5時06分に赤旗に。残りは約3分ほどあったものの、そのまま公式予選2回目は終了となり、ロゼンクビストが2年連続でのポールポジションを獲得。ジュンカデラ、レクラーク、ジョバナッツィまでが予選レースの2列目までに並ぶこととなった。なお、総合結果で5番手につけていたポマーは予選中に他のドライバーへの妨害行為があったとして、2グリッドダウンのペナルティーがスチュワードから科せられている。

 気になる日本勢は、最後の赤旗中断直前に2分12秒197にまでタイムを上げた関口が16番手と最上位。金丸は2分12秒723で18番手、高星は2分12秒836で19番手、山下は2分13秒027で22番手、キャシディは2分13秒162で23番手と苦しい結果に。予選1回目との総合での予選レースのグリッドは、関口16番手、金丸19番手、高星20番手、山下23番手、キャシディ24番手となるもよう。

 明日の予選レースは現地時間の午後1時45分から、10周の予定で行われ、その結果が日曜の決勝レースのグリッドとなる。

(田口朋典)