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20~30代でも薄毛になりやすいヘアスタイル

2015年11月20日 00:02  オズモール

オズモール

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最近、髪の分け目が目立ってきた…と感じることはない? 20~30代のうちから抜け毛が増える女子も近頃、少なくないそう。「頭皮に負担をかけるヘアスタイルを日常的に繰り返していると、20~30代のうちからボリュームがなくなってくることがあります」と、AACクリニック銀座院長の浜中聡子さんは説明する。

「若い女性に多い抜け毛のタイプに、“牽引性脱毛症(けんいんせいだつもうしょう)”があります。これは、ポニーテール脱毛ともいわれており、髪を根本から引っ張るヘアスタイルが原因です」(同)

1本の地毛に数本の髪を結びつけるエクステンションも、毛穴が引っ張られるため、生え際や分け目が薄くなることがあるそう。こうしたヘアスタイルは、ここぞというときだけに留めておくのがベター。また、ずっと分け目を変えないでいるのも同じ理由で抜け毛の原因に。

「分け目を毎日少しずつ変えるのがおすすめです。それでもその部分の抜け毛が気になるときは、一度ショートヘアにするのもよいでしょう。髪の重みによる頭皮への負担が減るので、ボリュームを維持しやすくなります」(同)

また、ブリーチや縮毛矯正は、強い薬品を使うことが多いため、毎月繰り返すと頭皮への負担が大きくなる。楽しむなら3か月~半年おきにするなど、できるだけ間隔を空けて。ヘアスタイルをしっかりキープできるハードなスタイリング剤も、きちんと洗い流さなければ頭皮に負担をかけるとか。洗い方にも注意が必要なよう。

「洗い残しがないようにしっかり落とさなくては…という心理が働いてゴシゴシと力強く洗ってしまい、結果として頭皮を傷つけてしまう場合もあります。むしろ、シャンプー前のすすぎを丁寧に行ったほうがしっかり落ちます」(同)

そもそも髪の状態は、「エストロゲン」という女性ホルモンのひとつと密接に関係しているとか。年齢を重ねるとその分泌量が減るので、だんだん髪のボリュームはなくなってくるもの。その前に薄毛にならないよう、日頃のヘアスタイルに注意して。


浜中聡子
医学博士。AACクリニック銀座(中央区銀座)院長。北里大学医学部卒業。米国抗加齢医学会専門医、国際アンチエイジング医学会専門医、米国先端医療学会専門医。心身両面からのケアで「ウェルエイジング」を提唱。著書に『女性のための“頭髪外来”~髪・からだ・こころに効くトータルセラピー』(扶桑社)などがある。