シトロエンは、2017年からの新車開発に集中するため来シーズンの世界ラリー選手権(WRC)のワークス参戦を休止することを明らかにした。
今季はクリス・ミークがアルゼンチン戦で1勝を挙げ、マッズ・オズベルグがシリーズ4位、ミークが5位となりマニュファクチャラーでは2位を獲得していたシトロエン。しかし、今年の夏にシトロエンのCEO代表リンダ・ジャクソンは、ワークス活動を行っているWRCか世界ツーリングカー選手権(WTCC)のどちらかの活動を2016年いっぱいで終了すると明言していた。
リンダ・ジャクソンは、「ラリーは、壮大な設定の中でクルマやドライバーのパフォーマンス、信頼性、堅実性をテストする魅力的なスポーツです。カテゴリーは、広範囲でテレビのライブ中継が行われ、2016年のカレンダーには中国が入るなど再び活気を帯びてきている」
「2017年は、非常に魅力的であると主張している新世代のクルマが登場することは、我々の新たな関与と一致します」
「我々の歴史の新たな章を書くためには、すべてが我々にとっての場所にする必要がある。ブランドの豊かな遺産を考えると、このチャレンジは野心的でなければならなかった。しかしながら、徐々に我々の目標をステップアップしていきトップに持っていく、謙虚なアプローチをとります」とコメント。
チームプリンシバルのイブ・マトンはジャクソンの言葉に続き、「2017年のWRCレギュレーションに興味を無くしたことは一度もない。チーム全体が新しい挑戦にモチベーションを持っている。我々は車をより壮観に作ることができる自由のあるルールだけでなく、C-エリーゼのWTCCエンジンを開発し利用できる可能性を好んでいる」
「効率的に経営資源を管理する目的で、我々は新しいワールドラリーカーの設計および開発に集中することにしたんだ。これがシトロエンがワークスチームとして2016年のWRCに参戦しない理由だ」と語っている。
ワークスドライバーのオストベルグはシトロエンを離脱し、Mスポーツから参戦すると噂される。ミークは、開発を担当しながらサテライトチームから何戦かに出場するよう交渉しているようだ。
一方、WTCCではホセ・マリア・ロペスとイバン・ミュラーが引き続き参戦。セバスチャン・ローブは、長年共に過ごしてきたシトロエンを離れプジョーと共にダカール・プログラムに参戦する。