シンガポール戦で念願のF1デビューを果たしたアレクサンダー・ロッシ。契約した5戦の参戦を終えた彼は、今シーズン初めの契約について振り返り、デイル・コイン・レーシングからインディカー参戦間近だったことを認めた。
2014年にマルシャからF1デビューと一度は発表されたものの、結局マックス・チルトンからシートを奪えず、インディカーへの転向も噂されていたアレクサンダー・ロッシ。GP2を戦いながら、シンガポールでマルシャのシートをゲットし念願のF1レースデビューを飾る。さらに日本、アメリカ、メキシコ、そしてブラジルと合計5戦に参戦していた。
インディカー参戦が決定的とも言われていたロッシ。念願のF1デビューを果たし昨年末の契約について語った。
「とても、とても困難な2014年だった。自分のオプションとしてGP2はなかったから、4カ月間はとても難しかったよ。心の中では、彼らのためにドライブしたいと思っていたが、チームは十分ではなかったからね」
「F1からのコンタクトはなかったし、F1チームのシートに余裕がなかった。その時点で、11月12月あたりには、インディカーに乗ることを追及していたんだ」とロッシ。
レーシング・エンジニアリングからのGP2オファーが来る前に、ロッシはデイル・コイン・レーシングと契約の交渉を始めていた。
「1月の最初の週ではデイル・コインのチームとの契約にとても近かったよ。でも、GP2参戦の話が来て、僕たちはヨーロッパに戻ることに決めた。たぶん一週間もかかっていなかったんじゃないかな」
インディカー参戦から一転しGP2参戦を決めたロッシは、その秋には念願のF1シートを手に入れ、スコット・スピード以来となるアメリカ人F1ドライバーとなった。
グランプリを経験したロッシは、これまで以上にF1のシートを確保する自信を掴んでいるようだ。
「F1シートを手にするチャンスが今まで以上にあると感じているんだ。どの方向に進むかはまだ決めてないよ。インディカーを見ていても、常にF1が最終的な目標だったからね。もし来季レースシートを手にすることができなかったとしても、今後は分からない。だから僕たちのフォーカスがどこにあるか明確にする必要があるんだ」