11月19日午前0時、フランス・ボジョレ産ワインの新酒「ボジョレ・ヌーボー」が解禁された。4年連続国内販売1位を誇るイオンでは、午前0時に合わせて毎年恒例のカウントダウンイベントを開催した。
テロ事件に配慮しくす玉は取りやめになったものの、多くのワイン愛好家が集まり新作を味わった。サントリーホールディングスが都内で開いたイベントでも、テロの犠牲者を悼んで乾杯を自粛し「献杯」に切り替えたという。
「当たり年・50年に一度」と言われた2009年に匹敵か
今年のボージョレ地方は天候に恵まれ「高品質のブドウが採れた」とのこと。各報道では、さまざまな言い回しで今年の出来を讃えていた。
「今年のブドウは例年に比べて品質が良い」
「今世紀最良の品質に仕上がった」
「『当たり年・50年に一度』と言われた2009年に匹敵する出来」
売る方は、とにかく「おいしい」と伝えなくてはならないのは理解できるものの、毎年「最高の出来」と聞いているような気がしてしまうのが消費者のホンネだろう。ネットにはこんなツッコミが相次いでいる。
「今世紀最高の出来 …でもまだ15年しかたってませんが」
「14年間で最高だから大した事ないな」
「100年後はどれほどすごいのだろうか」
昨年のボジョレ・ヌーボーの輸入量は2004年のピーク時のおよそ6割で、3年連続で減少している。ワインを日常的に楽しむ人が増える一方、かつてのブームはかげをひそめているようだ。それでも景気づけをするように、各地でさまざまなイベントが行われている。
大阪・梅田のデパート「阪神梅田本店」では先着50人がジャンケンに勝つと1本もらえるサービスをしている。温泉施設「箱根小涌園ユネッサン」では、ボジョレ・ヌーボーで赤く染まったワイン風呂が11月いっぱいまで楽しめる。(ライター:okei)
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