ホンダF1プロジェクト新井康久総責任者は、フェルナンド・アロンソとジェンソン・バトンはホンダのプランを理解し、進歩を待ち、耐え続けてくれているとしてふたりへの敬意を示した。このシーズンオフには弱点を解決してライバルとの差を縮めると彼は述べている。
強豪メルセデスに挑むことを目標にパートナーシップをスタートしたマクラーレンとホンダだが、初年度の今年は信頼性、パフォーマンスともに振るわず、苦しいシーズンとなった。18戦終了時点でバトンは最高位6位合計16点でランキング16位、アロンソは最高位5位合計11点でランキング17位に沈んでいる。
アメリカGPでトークンを入れたアップグレード版パワーユニットを導入した後もトラブルが続出、アロンソはメキシコでは決勝オープニングラップでリタイア、ブラジルでは予選でタイムアタックを行う前にマシンを止めた。
新井総責任者は、フラストレーションが溜まる状況でドライバーたちは前向きに努力し続けてくれていると述べ、ふたりへの敬意を表した。
「フェルナンドとジェンソンに対して大きな敬意を抱いています」と新井総責任者が述べたとMotorsport.comが伝えた。
「エンジン以外にも、マシンにはたくさん新しいものを取り入れています。毎戦、新しいものがあり、彼らはそれをテストしなければなりません」
「ですがそういう状況にありながら、彼らは1年を通して非常に忍耐強くプロフェッショナルな態度で対応しています。だからこそ彼らを深く尊敬するのです」
「私たちがなぜこれをしようとしているのか、進歩を果たすためなぜこれをしなければならないのかを彼らは理解してくれています」
ホンダは来年に向けてこの冬に大きく進歩し、他チームとのギャップを縮めることができると新井総責任者は考えている。
「チームはどこが強みでどこが弱点なのか承知しています。弱点を改善し、他のチームに追いつきます」と新井総責任者が述べたとCrash.netが報じた。
「それができれば私たちは強くなりますし、競争力が高まります。コンセプトに関してはすでに協議し、確認し、共有しています」
「(ブラジルGP後、バトンからマシンに関して)とてもポジティブなコメントをもらいました。彼はかなりポジティブな印象を持ったと述べています」
「そうはいっても、セットアップの時間がまだまだ必要です。パワーの面でもシャシーの面でも、サスペンション、フロントレーキといったあらゆる面において、もっと時間が必要です」