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パルムドール賞受賞監督、アピチャッポン・ウィーラセタクン最新作『光りの墓』公開決定

2015年11月18日 17:11  リアルサウンド

リアルサウンド

©KicktheMachineFilms/IlluminationsFilms

 2010年に『ブンミおじさんの森』でカンヌ国際映画祭の最高賞を受賞した、アピチャッポン・ウィーラセタクン監督の最新作『CEMETERY OF SPLENDOUR』(英語題)が、『光りの墓』という邦題で2016年3月から全国順次公開することが決定。邦題の公開とともに場面写真も初公開された。


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 舞台はタイ東北部の町コーンケン。そこには、原因不明の“眠り病”にかかった兵士たちが移送されてくる仮設病院があり、色と光による療法が行われている。ある日、その診療所を訪れたジェンは、前世や過去の記憶を見る力を持った若い女性と知り合うところから物語は始まる。


 これまでに、日本で劇場公開されたアピチャッポン監督作は『ブンミおじさんの森』だけだが、タイ東北部、病院、森、前世、記憶といった監督の過去作に通じるモチーフが本作にもちりばめられている。本年度のカンヌではコンベ部門への参加が早い段階から期待されていたが、「ある視点」部門へ出品となり、その処遇に多くの映画ジャーナリストが批判を繰り広げたことでも話題をよんだ作品である。


 また、本作の公開に先駆け、2016年1月より日本では未公開の同監督作品『世紀の光』(2006年制作)の劇場公開と、旧作長編とアートブログラムを組み合わせた、アピチャッポン・ウィーラセクンの特集上映が開催される。(リアルサウンド編集部)