スーパーGT300クラスに参戦するaprは18日、今季限りで現行の『ZVW30型 PRIUS GT』による同クラスへの参戦を終了すると発表した。
このZVW30 PRIUS GTは2012年シーズンから初のハイブリッド搭載マシンとしてGT300クラスへ参戦を開始。同じく今シーズンで参戦を終了したハイブリッドマシン、『CR-Z GT』とは異なり、市販車用ハイブリッドシステムを搭載しているのが特徴だ。
そんなプリウスGTはデビューイヤーの2012年第6戦富士で初のポールポジションを獲得。2013年のシリーズ第2戦富士でレーシングハイブリッドマシンとして初となるGT300クラス優勝を飾っている。また、今シーズンはシリーズ終盤までチャンピオン争いを演じ、惜しくもランキング2位に終わったものの、開幕戦岡山とラストレースとなった最終戦もてぎでポール・トゥ・ウィンを達成。これまでの通算成績はポールポジションが4回、優勝は3回となっている。
現段階で後継マシンの情報などは明らかになっていないが、apr金曽裕人監督は「トヨタがハイブリッドを作り続ける限り、私たちはそのハイブリッドのパフォーマンスを限界まで追求していく」と語っており、来季も新たなハイブリッド搭載レーシングカーで参戦するかもしれない。
なお、現行のTOYOTA PRIUS apr GTは11月22日(日)に富士スピードウェイで開催されるTOYOTA GAZOO Racing Festival2015(TGRF2015)でラストランを行う予定となっており、ひとまずはこのイベントが現行型プリウスGTの見納めとなりそうだ。