ドキュメンタリー映画『ビハインド・ザ・コーヴ~捕鯨問題の謎に迫る~』が、2016年1月30日から東京・新宿のK's cinemaで公開される。
和歌山・太地町のイルカ漁を題材に据えて『アカデミー賞』長編ドキュメンタリー部門を受賞した『ザ・コーヴ』の主張と、日本政府に南氷洋での調査捕鯨中止を求める国際司法裁判所の裁定に強い疑問を感じた八木景子が、自ら監督、撮影、編集を手掛けた同作。『ザ・コーヴ』の監督をはじめ、反捕鯨団体のキーパーソン、日本政府高官、海洋学者や太地町の住民に取材を敢行し、捕鯨にまつわる謎を明らかにした内容だという。
8月に開催された『第39回モントリオール世界映画祭』で正式出品されたほか、本日11月18日には国会議員を対象にした試写会が実施された。
■八木景子監督のコメント
人それぞれの意見・主張があって当然だと思っています。ただ、一部の反捕鯨家が行う自分の顔が見えないところでの大量のファックス送信や、ヘイトスピーチなどの嫌がらせは断じて許せません。脅しに怯え、立ち向かう事をしないどころか、自虐的になってしまった日本に思えてなりません。捕鯨問題は国際社会で起きている様々な日本の対応のあり方の縮図に見えます。
日本人の美徳である耐え忍ぶ、あうんで分かり合える、という素晴らしい民族性が今、仇となっている。私の映画の中で皆さんが、それぞれ何かを感じられる事があったら幸いです。