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田口トモロヲと多部未華子、シドニーで『ピース オブ ケイク』プレミア上映&舞台挨拶

2015年11月17日 17:31  リアルサウンド

リアルサウンド

(C)2015 ジョージ朝倉/祥伝社 /「ピース オブ ケイク」製作委員会

 2016年2月2日にブルーレイ&DVDが発売となる映画、『ピース オブ ケイク』のインターナショナルプレミア上映と舞台挨拶がシドニーで行われた。


 舞台挨拶には、本作を手掛けた田口トモロヲ監督と主演の多部未華子が登壇。

上映を心待ちにする観客を前に、多部は「こんにちは。多部未華子です。この映画祭に参加できて嬉しいです。是非映画を楽しんで頂きたいです」と、田口監督は「ハ~イ、シドニー!! ようこそ、私! 田口トモロヲです。日本の俳優・監督です。どうか、どうか、どうかこの映画を楽しんで下さい。ありがとうございます」と、それぞれ英語で挨拶をした。


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 田口監督のハイテンションな挨拶に客席からは笑いが溢れ、会場の熱気も高まったところで、本作の上映が開始。

上映後には、田口監督と多部未華子への質問が行われた。

今回演じた志乃というキャラクターについて聞かれた多部は、「原作の漫画を読んだ時に凄く志乃に共感して『是非演じてみたい』と思いお引き受けした役だったので、気持ちを理解できない、といった事は全く無かったです。女性は男性との出会いで凄く変わると思うので、志乃ちゃんの気持ちの変化や、恋愛をすることで仕事も頑張れる、といった心の変化も共感できて、役作りも苦労しませんでした」と回答。また、監督をやることになったきっかけを聞かれた田口監督は、「監督業には元々興味がありました。役者として作品に参加した時に監督をしていたのが、すごく個性的で才能のある方々だったので、逆にそういう方々を見てきた分、『自分なりに何ができるのか』『自分の思いはどこにあるのか』と模索しながら3本撮ってきた感じです。1作目の『アイデン&ティティ』は原作者と以前から親しかったんです。当時、映画化の話が一度無くなりかけていて、『ならば俺が監督をやる』と言ったのがきっかけでしたね」と明かした。


 また、撮影中のエピソードについて質問されると、多部は「熱海旅行のシーンは、実際も泊りがけで撮影に行きました。その夜、初めてスタッフさんや共演者の皆さんとお酒を飲んだのですが、みんなで沢山飲んで、また一つ皆が仲良くなれた日だったと思います」と思い出を語る。一方で、撮影するうえで難しかったことについて聞かれた田口監督は「技術的に難しかった事は特に無いですね。敢えて言うなら、お金がもっとあれば良かったな、という点でしょうか(笑)」と答え、会場を笑わせた。



 シドニーの印象については、田口監督は「オペラハウスのバーに行ったら、カモメが食べ物を狙って飛んでくるのを、まるで蚊をよけるかのようにして、気にせずそのまま食事を続けていて驚きましたね。動物と共生していくような感じが素敵だな、と思いました」と、多部は「初めてシドニーに来ました。24時間ほどの滞在ですが、既にスーツケースに入りきらないほどの買い物をしました。魅力的な物が沢山ありますね。監督やスタッフさんと食べたシーフードも凄く美味しかったです」と、それぞれの感想を語った。


 観客からは、「劇中のバスタブが凄く小さかったんですが、あれは本物のバスタブですか?」と海外ならではの質問が
あがったり、最近一番驚いた事を聞かれた田口監督が「このシドニーの映画祭に呼ばれた事」と回答して会場を笑わせたりと、終始和やかなムードに包まれたインターナショナルプレミア上映となった。(リアルサウンド編集部)