世界ラリー選手権(WRC)第13戦ラリーGBは15日、SS16~19のデイ3が行われ、前日からトップを独走していたセバスチャン・オジェ(フォルクスワーゲン・ポロR WRC)が優勝。ラリーGB3連覇を達成した。総合2位は地元イギリス出身のクリス・ミーク(シトロエンDS3 WRC)が入った。イギリス人ドライバーが母国ラリーで総合2位を獲得するのは、2000年のリチャード・バーンズ以来、15年振りのこととなる。
デイ1のSS2でチームメイトのヤリ-マティ・ラトバラ(フォルクスワーゲン・ポロR WRC)がデイリタイアしたことで、デイ2終了時点で、総合2番手に対し35.7秒の大量リードを築いたオジェ。最終デイ3では、リスクを避けた走行に徹し、最終的に26秒のギャップを保って今季通算8勝目を挙げた。
ミークとアンドレアス・ミケルセン(フォルクスワーゲン・ポロR WRC)が24.7秒差で争っていた総合2位は、SS16~17を終えた時点でミケルセンが17.4秒差まで接近。前戦ラリー・カタルーニャでキャリア初勝利を獲得したミケルセンは、残る2SSでもミークを上回るステージタイムを記録するが、順位を逆転するには至らず。ミークが10.2秒のリードで逃げ切った。また、ミークが2位表彰台を獲得したことで、シトロエン・モータースポーツはヒュンダイ・モータースポーツと争っていたマニュファクチャラーランキング2位の座を死守した。
総合4位は、前を走るオット・タナク(フォード・フィエスタRS WRC)がデイ3午前中の走行でクラッシュしたこともあり、ダニ・ソルド(ヒュンダイi20 WRC)が獲得。総合5位にはヘイデン・パッドン(ヒュンダイi20 WRC)が続いている。
今季、自らチームを立ち上げWRCに参戦したロバート・クビカ(フォード・フィエスタRS WRC)は、パンクやディファレンシャルトラブルにより苦戦。総合9位でシーズンを終えたほか、デイリタイアなどにより総合56番手まで順位を落としていたラトバラは、デイ3の全SSでトップタイムを獲得する意地の走りをみせ、総合51位で2015年シーズンを終えている。