11月12日の日本経済新聞(電子版)が「社内恋愛が増えている」という記事を掲載した。リクルートブライダル総研の「恋愛観調査2014」を引用し、20~40代の未婚男女の出会いのきっかけで最も多いのは「同じ会社や職場」で25.3%と紹介している。
また「転職会議」の「社内恋愛盛んな企業ランキング」の上位に大塚家具、マクロミル、日立化成、サイバーエージェント、エン・ジャパン、ザッパラスといった会社が入っていたことも紹介している。
結婚相談所に申し込む女性は「我欲が強すぎてダメ」
記事は社内恋愛中の人の声を取材。IT企業に勤める女性は「会社の先輩とひそかに2年お付き合いをしています」と語り、テレビ局で働く男性は、社内の女性に仕事や恋愛の悩みを打ち明けているうちに交際に発展したと明かす。
この記事がネットに流れると、同じ職場で働く男女が恋愛に発展するのは当たり前、といった意見が相次いだ。おおむね肯定的な声が多い。
「普通は仕事場以外で異性と合う機会無いからね。自然と付き合うようになる」
「そらそれなりの会社に勤めてたら、変なわけわからん馬の骨よりいいステータスの女が手に入るからな」
中には「社内恋愛以外の恋愛に価値なんてない」とまで言い切る男性も。同じ職場であれば、女性の仕事ぶりから人間性がよく分かるというのだ。
出会い系や結婚相談所に申し込むような女性は「我欲が強すぎてダメ」と否定する人もいた。データベースに収められ、年収などで検索されて出会った人よりも、職場でお互いの人間性を見極めた方がいいという考えも理解できる。
うまくいけばいいけど「別れた後は泥沼」かも
この動きに対し、否定的な見方もある。記事では、かつて「週刊プレイボーイ」の編集長として鳴らし元集英社インターナショナル社長の島地勝彦氏の「社内恋愛なんてかっこ悪さの極みだ」というコメントを掲載している。
「仕事場は戦場だ。そこで仕事をすることで会社からお金をもらっている。経営者も経験した者としては、男と女のおどろおどろしい恋愛を社内でやってほしくないね。職場で不要な神経をつかってばかりいたら仕事にまい進できない」
島地氏の指摘のように、仕事がおろそかになるのはお互いにとってもよくない。またネットには、狭い範囲での恋愛のため、うまくいかずに破局を迎えてしまった場合にはトラブルになると指摘する声も多い。「社内恋愛の別れた後は泥沼だよな」と言う人もいて、同僚が三角関係になったケースでは辞める人も出たという。
なお日経の記事には、「子持ちの既婚者」と交際する入社2年目の若い女性も紹介。他の社員に見つからないよう「待ち合わせるときは勤務先の最寄り駅から離れた場所で落ち合う」といったエピソードも載せていた。
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