サービス残業が常態化し、パワハラが横行。上司から愛人になれと誘われ、変な虫がたくさん発生……。ネットにあがった「最悪な職場」をキャリコネニュースがまとめたところ、読者から大きな反響があった。
配信先のミクシィニュースには2000件を超えるコメントが寄せられたが、そこには読者が目にした「最悪の職場」の体験談が多数集まっていた。ミクシィユーザーから最も支持されていたのは、次のコメントだった。
「上司が妊娠して産休に入ろうとしたが、人がいないから産休をあげられないから堕ろしてほしいと頼んだ社長がいる。それを上司から泣きながら話をされて、心底社長を嫌悪した」
「派遣で今4社目だけど、4社全部に不倫はあった」
この上司は女性で、会社を背負ってバリバリ仕事をしていたのだろう。休みを取るのは会社には痛手かもしれないが、こういう言い方は酷すぎる。しかし同様のマタハラは中小零細企業だけでなく、実は大手企業でも行われているようだ。
「今、何かと話題の某電機メーカーの正社員だった頃の話です。妊娠中の女子社員に男性上司が『腹が出っ張って動きが鈍くなる前に辞めろ!』と退職に追い込んだ」
実話かどうか疑いたくなるほどだが、日本企業の多くは男性優位社会。女性の人間性を軽視したセクハラやマタハラ、不倫を訴えるコメントが少なくない。
「女はしっかり化粧してこい!!女は仕事中も明るく話せ!!もくもくと仕事するな、なんのために女を雇ってると思ってるんだ!!と毎日怒鳴る副社長」
「パートさんに手をだすマネージャーが居て、俺の言う事が聞けないとクビ!でも本人がクビになっちゃった。内部告発!」
「まぁ、不倫はどの会社もあるよね。派遣で今4社目だけど、4社全部に不倫はあった。不倫の片手間に仕事してる感じ」
また、記事が「まともな人が次々と辞め、会社が『嫌なやつ』ばかり」と書いた部分に反応するコメントも目に付いた。「それ今じゃん」「今の職場のまんまだったから笑った」というわけだ。
労基署の監査の前に「社長についていきます」と宣誓
労基法違反を平気で行う会社もあった。ある会社では「労働基準法なんて守っていたら会社は潰れる」が社長の口癖で、労働基準監督署の監査の直前には、社員一人ひとりが「社長についていきます」と宣誓させられるという。
そんなブラックな環境でも「俺の昔の職場から比べれば天国だ」と言って、不満を封じ込めようとする上司や同僚がいると嘆く人もいた。「辛いのはお前だけじゃない!」と怒鳴る上司もいるようだ。ネットではこういう発言は「奴隷の鎖自慢」と呼ばれる。
「休日関係なく毎朝8:45に出勤・夜中3時まで残業を命じ、倒れたら『むしろ過労死するか自殺しろ。その代わり両親に損害賠償を請求する』って発言した(大手H社)の孫会社」
という告発もあった。「お正月に社長に殴られたり、社長の気分でキレられたりしたな。本当に意味の分からない会社でしたわ」という人もいた。
上司に「ウチの部署の嫌なところを言え」と言われ、正直に言ったら「なんでそんな事言うのか?皆に謝れ」となじられた人もいた。
ノルマ未達の営業所に家族を呼び出す保険会社も
ある生命保険会社では、ノルマを達成できなかった営業所に、所長の家族を呼び出した。会社は所長の子どもに「君が会社に呼び出されたのは、パパが約束した仕事をやらないからだよ」と言ったそうだが、「翌年破綻しました」とのことだ。
まだまだ「最悪な職場」は尽きないが、あまりの多さに「逆に『最高の職場』とはどんなものか聞いてみたい」という書き込みもあったので、微笑ましい書き込みを2つ。ただしいずれもバイト先でのことだ。
「『今日誕生日なんです』と上司に発表したら、帰りにケーキをプレゼントされた。『さっき社長が買いに行ったんだよ(笑)』って。良い人達」
「就職決まったら店長と次長がケーキを買ってお祝いしてくれたなー。クリスマスはケーキ、正月はおせちが店長のおごり。また働きたいなー」
その一方で「あることはあるけど、思いだしたくないので書かない」「思い出すと不快なおもいがぶり返すから、忘れておこう(笑)」という人もいた。
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