2015年F1第18戦ブラジルGPの土曜フリー走行は、メルセデスAMGのルイス・ハミルトンがトップタイムをマークした。
2日目のインテルラゴスは朝から強い日差しが照りつけ、路面温度も40度を超える絶好のコンディションで午前11時のフリー走行開始を迎えた。
セッション序盤、まず上位勢で最初に動いたのは初日3、4番手につけるもトップのメルセデスに1秒以上のギャップを築かれたフェラーリ勢。チームメイトのキミ・ライコネンに続いたセバスチャン・ベッテルが1分14秒062で最初のリードを奪う。
しかし、セッション開始20分過ぎから本命のメルセデス勢がアタックを開始するとニコ・ロズベルグが計測1周目から1分13秒台に入れてフェラーリのタイムをあっさりと更新。続くセカンドアタックではさらにコンマ4秒縮めて1分13秒324を記録した。一方、フェラーリのベッテルもその後のアタックでベストタイムを塗り替えるが、メルセデスとの差は依然コンマ6秒と大きく開いている。
もう一台のシルバーアローを駆るハミルトンは、最初の走り出しでギヤトラブルに見舞われ一度ストップする場面があったものの、自力でピットに戻るとすぐにコースへ復帰。しかし、セクター2終盤のターン11のアプローチで突如リヤのコントロールを失いスピンアウトするなど、なかなかリズムに乗れずロズベルグがリードしたままセッション終盤を迎えた。
だがソフトタイヤを履いたハミルトンは、ここで1分11秒台に迫る12秒070でチームメイトのタイムを更新。対するロズベルグもセクター1では全体のベストタイムを記録したが、2周のアウトラップとその後のトラフィックでタイヤを使い切ってしまい、コンマ1秒届かず。結局、ハミルトンがトップで最後のフリー走行を終えた。
フェラーリのベッテルは、終盤のソフトタイヤで再び3番手タイムを記録したが、メルセデスとの差はここでもコンマ6秒と変わらず。4番手のキミ・ライコネンにおいては1秒以上のギャップを築かれる形となっている。
トップ4以下はウイリアムズのバルテリ・ボッタスが5番手につけたものの、レッドブル勢はダニエル・リカルド11番手、ダニール・クビアトも13番手と失速。代わってフォース・インディアとロータスの4台がトップ10に入り、トロロッソのマックス・フェルスタッペンも10番手につけた。
初日、エンジントラブルに見舞われたマクラーレン・ホンダのフェルナンド・アロンソは、アメリカGPの決勝で一度使用しているエンジンに載せ換えて2日目を迎え、14番手タイムを記録。17周を走ったジェンソン・バトンはアロンソからコンマ6秒遅れの18番手でセッションを終えている