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スーパーGT:GT500クラスは雨で勢力図変化。公式練習は首位Epson、カルソニック9番手

2015年11月14日 12:51  AUTOSPORT web

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スーパーGT第8戦もてぎの公式練習で、GT500クラストップタイムをマークしたEpson NSX CONCEPT-GT
スーパーGT第8戦もてぎは14日、予選日を迎えEpson NSX CONCEPT-GTがトップタイムを記録。ランキング2番手のMOTUL AUTECH GT-Rが2番手に続き、2ポイント差でランキング首位のカルソニック IMPUL GT-Rは9番手で公式練習を終えた。

 今季スーパーGTもいよいよ最終戦、公式練習は朝から雨が降る中、気温12度、路面温度12度というコンディションで始まった。ウエット宣言の下、8時50分のコースオープンとともに各車がコースインするが、セッションスタート直後はドラゴ モデューロ NSX CONCEPT-GTはスタートせずにガレージにて作業を行っていた。

 公式練習は序盤から数台のマシンがコースアウトするものの、大きなトラブルはなく走行が続けられていく。雨が強くなれば路面が水しぶきで見えづらくなり、雨が弱まればコース上の一部が霧が濃くなるという難しいコンディションの中で行われ、タイムは1分48秒台から1分49秒台の中で推移していた。セッション開始でコースインできなかったドラゴ モデューロは公式練習の開始から30分ほどでようやく小暮卓史のドライブで走行をスタートさせた。

 路面コンディションはウエットのままの状況の中、NSX CONCEPT-GT×ダンロップタイヤを装着するEpsonが、しばらくリーダーボードのトップを占め続ける。セッション開始から1時間を過ぎて10時を回る頃には雨量も少なくり、路面コンディションが変わり始めると、それまで最後尾だったENEOS SUSTINA RC Fが1分47秒583をマークし一気に2番手に浮上。RAYBRIG NSX CONCEPT-GTも9番手から5番手に順位を上げてきた。このまま大きなアクシデントもなく、GT300クラスの専有走行になるかと思われた矢先、アンダーブリッジでVivaC 86 MCを駆る谷川達也がスピンを喫してコンクリートウォールにリヤをクラッシュ。赤旗が提示される。

 赤旗は5分ほどで解除されると、そのままGT300クラスの専有走行時間に。GT500クラスの専有走行は10時26分から10分間で行われ、この頃には雨もほとんど上がり路面は回復傾向にあった。


 GT500クラスの専有走行では、まずレクサス勢のトムス2台が1分47秒台のタイムを記録して上位に進出すると、これまで後方に沈んでいたMOTULが松田次生のドライブで一気にタイムアップ。1分47秒628で4番手、翌周にもタイムを更新して1分46秒908をマークしてトップに浮上した。しかし、Epsonの中嶋大祐が各セクターのファステストタイムを更新してコントロールラインを通過すると、1分46秒631を記録してトップを奪取。結局、このタイムが最後まで破られることなく、そのまま公式練習のトップタイムとなった。また、2番手にはMOTUL、3番手にZENTが続き3メーカーがトップ3を分け合う形となり、ランキング首位のカルソニックは9番手と最終的には後方に沈んでしまった。
 
 この練習走行を見る限り、上位には今季の優勝を挙げたチーム、ランキング上位が概ね集まっているが、ウエットコンディションによつタイヤメーカーの特性などにより、勢力図がドライとは異なって来ている状況。ランキングトップのカルソニックの順位が気になるが、タイトル争いを占う上で重要になる予選は、14時20分よりQ1が開始される。