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WRC最終戦ラリーGB:前戦で優勝を逃したセバスチャン・オジェが圧巻の走りで初日トップ

2015年11月14日 04:31  AUTOSPORT web

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濡れた路面コンディションで圧巻の走行を見せ初日トップを奪った王者セバスチャン・オジェ
世界ラリー選手権(WRC)第13戦ラリーGBがウェールズで開催。13日にはSS1からSS6までが行われ、王者セバスチャン・オジェ(フォルクスワーゲン・ポロR WRC))がSS4以外の5ステージでトップを奪う圧巻の強さで初日首位を獲得した。

 最終戦の舞台となるミッドウェールズは昨晩に激しい雨に見舞われ、滑りやすい路面コンディションでDAY1はスタート。最終戦はシトロエンとヒュンダイのマニュファクチャラー2位争いに注目が集まっており、シトロエン(206ポイント)がヒュンダイ(202ポイント)の差はわずか4ポイント。また、点差は離れているがヤリ-マティ・ラトバラ(フォルクスワーゲン・ポロR WRC)とアンドレアス・ミケルセン(フォルクスワーゲン・ポロR WRC)のチームメイト同士のランキング2位争いの行方も気になるところだ。

 SS1では、王者オジェが貫録のトップタイム。2番手にラトバラ、3番手にミケルセンとVW勢が続いた。しかし、ラトバラはSS2でクラッシュ。深い溝にはまってしまい動けなくなったラトバラはステージリタイアとなった。幸いにも怪我はなく、クルマにも大きなダメージはないようだ。

 ラトバラのアクシデントを見たミケルセンは、「2番目のコーナーで溝にいる彼をみたんだ。長いストレートの後のハードブレーキンが必要な場所さ。彼を見たので僕はとても早くブレーキを踏んだよ。ヤリ-マティには気の毒だけどね」とコメント。

 オジェの速さは留まる事を知らず午前中に行われた3つのSSでトップを奪い2番手のクリス・ミーク(シトロエンDS3 WRC)に12.9秒差を付け折り返す。ミークはSS4でステージトップのタイムでオジェに詰め寄るもSS5、SS6で再びオジェがステージトップを奪い、ミークに13秒5の差を付けトップで初日を終えた。

「クリスは非常によくドライブしており、このラリーを勝つのは簡単ではないよ。ミスをしないように集中しなければならないし、トラブルなしで難しい一日を終えて満足だよ」とオジェ。

 3番手はミケルセン。ラトバラがクラッシュにより下位に沈んだものの、ランキング2位獲得には最低でも26ポイントが必要で優勝が絶対条件。しかし、ミケルセンとトップのオジェとの差は31秒4と厳しい状態だ。

 4番手にマッズ・オストベルグ(シトロエンDS3 WRC)。5番手にダニ・ソルド(ヒュンダイi20 WRC)とマニュファクチャラー2位争いはシトロエンがリードしている。

 コリン・マクレーの王座獲得20周年を記念し象徴的なブルーとイエローのカラーリングが施されたスバル・インプレッサWRXで最終戦にスポット参戦しているデビッド・ヒギンスは総合26位で初日を終えている。