フェルナンド・アロンソは、マクラーレン・ホンダの今季マシンの競争力のなさにモチベーションが多少下がっていたと認めたが、来年のマシンは必ずやトップレベルのパフォーマンスを発揮するものと確信していると語った。
今年アロンソとジェンソン・バトンはマシンの信頼性とパフォーマンス不足に苦しみ、残り2戦の段階でアロンソは11点獲得、バトンは16点獲得でランキング17位と16位に沈んでいる。
ブラジルGP前のインタビューで、今年自分自身は最高のパフォーマンスを発揮したと思うかと聞かれたアロンソは「僕自身? そうは思わない」と答えた。
「何度かいいラップを走った。日本のQ2、あのラップは最大限の出来だったと思う。オースティンはウエットやドライ、あるいはダンプ状態でドライタイヤで走るなど難しいコンディションだったが、最初から最後までいいレースをした。マシンを信頼して走れたし、プッシュすることができた」
「このふたつを除くと、僕はベストのシーズンを送ったとはいえない。来年はもっと向上しなければならない」
「上位で走っているとモチベーションを高く保てるし、それがもちろんプラスに働く。(今年は)僕はエコノミーモードで待機している状態。来年はもっと活力が高まっているはずだ」
アロンソは万が一、来年もマシンが劣っていたとしても努力を続けてその翌年に備える覚悟だが、来年は大きな向上が見られると信じているという。
「(2016年のマシンに競争力がなかったら)フラストレーションがたまる一年になるだろう。だとしたら悲しいニュースだよね。僕らは来年に大きな期待をかけているのだから」
「僕はチームを信頼している。成功を収められるだけの人材とリソースがあると確信しているんだ」
「テストをしてみてマシンがよくなかったとしたら、何よりもまず驚くだろうし、がっかりするだろう。でもそれでも問題ない。あと一年間を学習にあてて、2017年に備えるだけだ」
「そうなってしまったら残念だね。でも来年競争力が低かったとしたら驚くよ」
「条件はすべて揃っている。マシンの反応はいいし、空力面では方向性が定まっている。コース上を走っている時に、コーナーをどう攻めたらいいか、どれだけのスピードで回れるかが分かる。向上しつつあるんだ。だから来年のマシンがトップレベルでないかもしれないなんて恐れは抱いていない」