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地元州政府の減額措置でF1アメリカGPの継続に黄信号

2015年11月13日 12:21  AUTOSPORT web

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サーキット・オブ・ジ・アメリカズ
F1アメリカGPの舞台であるサーキット・オブ・ジ・アメリカズ(COTA)の代表、ボビー・エプスタインは、今後のF1開催について「楽観視出来る状況ではない」ことを明らかにした。

 テキサス州のオースティンにあるCOTAは、2007年以来となるアメリカGPを現在開催しており、今年も10月末にシリーズ第16戦として4回目の開催を終えたばかりだ。

 当初COTAは、テキサス州政府からF1誘致の経済効果も見込まれ、1年あたり2500万ドルの財政援助を受けていた。しかし今年始めに新たな知事が就任すると、アメリカGPの経済的な影響を含めて再び援助額の検討がなされ、結果、約20パーセント減の1950万ドルまで引き下げられることになった。

 これがCOTAにとっては大きな打撃となった。
 特に2012年の初開催以降、観客動員数が目標よりも下回っていることもあり、サーキットの代表を務めるエプスタインは「楽観視出来ない」と危機感を感じている。

「我々は援助額が変わるということを事前に知らなかった」とエプスタイン。
「いきなり決定事項の文書が届いただけだ。これらの損失をカバーするには、さらに3万枚のチケットを売る必要がある。もし、この話を事前に知ることが出来ていれば、何らかの対処はできた」

 COTAは今後の開催も含めて早急な対応を求められることになったが、エプスタインは「今すぐに的確な対処法は回答できない」と述べている。

「この件については、バーニー(・エクレストン)にも話したよ。我々にとって彼は常に良きビジネスパートナーであってくれる。彼はこの場所でのF1開催を実現したことに感謝していると思う。アメリカで再びF1が開催でき、ファンの反応も非常に良い。私はこの光景が今後も続くように、努力を続けたい」

 今年はチャンピオン決定の舞台となったサーキット・オブ・ジ・アメリカズだが、開催継続について早くも黄色信号が灯り始めている。