今月19日に開幕する“F3世界一決定戦”マカオグランプリに、日本人ドライバーの金丸悠が新たに参戦することが明らかになった。
毎年、ヨーロッパや日本などの各国F3シリーズの上位ドライバーがF3世界一の座を懸けて争うマカオグランプリ。今年も全日本選手権から山下健太とニック・キャシディ(ともにトムス)、高星明誠、関口雄飛(ともにB-MAX)の4名がエントリーしているが、今回その日本勢のラインナップに金丸の名前が新たに加わることになった。
金丸は、当初カーナンバー9でエントリーしていたヨーロピアンF3選手権ウイナーのジョージ・ラッセルに代わってカーリンのダラーラ・フォルクスワーゲンをドライブする。金丸は、昨年もカーリンから出場しているが、メインレースの決勝ではオープニングラップの多重クラッシュに巻き込まれ、リタイアに終わっている。
昨年から、F3の現行シャシーで争われるヨーロッパのミドルフォーミュラシリーズ、ユーロフォーミュラオープンに参戦している金丸は、今シーズン第4戦のシルバーストンで初優勝を達成するなど、ランキング3位を獲得。9月にはニュルブルクリンクで行われたフォーミュラ・ルノー3.5(現フォーミュラ3.5 V8)にスポット参戦も果たしており、先月末と今月はじめにはヘレスとモーターランド・アラゴンで行われた同シリーズの合同テストにもそれぞれ参加している。
F1関係者も注目するF3マカオグランプリ。昨年のリベンジを誓う金丸が並み居るライバルを相手にどんな走りを見せるのか、大いに期待したい。