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原因は加齢だけじゃない。「もの忘れ」防止に有効な栄養素とは?

2015年11月12日 20:31  Techinsight Japan

Techinsight Japan

管理栄養士 柴田真希さん
物を置いた場所を忘れる、予定が覚えられないなど、もの忘れに困っている人はいないだろうか。実は、もの忘れの原因は老化だけではない。今の時期は寒さによって血流が悪くなってしまうからか、他の季節に比べてもの忘れが多くなるそうだ。若い人も決して他人事ではない。ますます寒くなるこれからに向けて、もの忘れを防止する対策について知っておこう。

そもそも、もの忘れの原因は5つある。それは、脳の老化、偏った食生活、睡眠不足、ストレス、病気。特に偏った食生活は、現代の大きな問題だ。日本人の食の欧米化は、もの忘れとも密接な関係があると言われている。もともと日本人は、お米を中心に肉・魚・野菜をバランスよく食べる食生活を送っていた。ところが近年は、インスタント食品やファストフードを食べる機会が増えたため、食生活が偏り、摂取できる栄養も偏りがちになっている。

日本人がよく食べていたマグロやサバ、ブリなどの青魚を食べる機会も少なくなっている。これにより脳の働きをよくするDHAやEPAが不足し、結果としてもの忘れが増えてきているという。さらにお米を食べる量が減っていることも問題。脳のエネルギー源である炭水化物の摂取量が減ってしまうことも、もの忘れが多くなる原因の一つとなる。このように食事の偏りやお米離れは、脳の栄養不足に繋がり、結果としてもの忘れが起きやすくなってしまう。

他にも不足してしまうことで、もの忘れの原因になると言われている栄養素がある。それがビタミンE、ビタミンB6、ビタミンB12、DHA、GABA(ギャバ)の5つ。特にGABAに関して、管理栄養士の柴田真希先生は「GABAは興奮した神経を落ち着かせたり、ストレスをやわらげたりリラックスさせるなど抑制性の神経伝達物質としてはたらきます。ストレスがあると、もの忘れの原因になりますので、GABAをとる事は対策になると考えられます」とアドバイスする。ストレスのかかる受験やプレゼンでパフォーマンスを発揮するためにも、GABAを効率的に摂取するといいだろう。

しかしGABAは、含有されている食べ物の種類が非常に限られている。そんなGABAや不足しがちな栄養素を気軽摂れる食品として、今注目を集めているのが「発芽玄米」だ。栄養価はあるものの食べづらいという意見も多い玄米に対して、わずかに発芽することでぬか層がやわらかくなり、栄養や甘み成分、うまみ成分が増えたものが発芽玄米となる。おいしさや食べやすさはもちろん、たくさんの栄養を摂れることが大きな魅力。中でも、GABAやビタミンEが豊富に含まれている。

柴田先生も発芽玄米には太鼓判を押す。「(発芽玄米は)GABAが多く含まれているので有効です。血圧と神経の調整作用をするGABAは脳内の血流を良くし、酸素供給量を増やしたり、脳細胞の代謝機能を高める働きがあります。故に、脳細胞の活性化の他、血栓症・高血圧・肝臓・腎臓の機能改善・肥満防止などの効果があると言われています。また、白米に比べて良く噛むことができるので、噛むことで脳の活性化にもつながります」と語っている。発芽玄米は、日頃の食生活でもの忘れに対抗できる、数少ない食品と言えそうだ。

なかでもファンケルの「発芽米」は、発芽玄米のトップブランド。GABAとビタミンEが、白米の約10倍含まれている。いつもの白米に「発芽米」を混ぜて炊くだけという手軽な点も嬉しい。もの忘れが気になる方は、普段の食事に発芽玄米を取り入れてみてはいかがだろうか。

■ファンケル「発芽米」
http://www.fancl.co.jp/genmai/kodawari/
(TechinsightJapan編集部 七海香)