トップへ

女性だけ「離婚後6か月は再婚禁止」ってどうなの? 松本人志「じゃあ男も女に合わせますわ」とコメント

2015年11月11日 18:40  キャリコネニュース

キャリコネニュース

写真

「100年続く民法の規定を変えて欲しい」

11月8日放送の「ワイドナショー」(フジテレビ系)で、興味深いナレーションが流れた。なんでも、今、家族のあり方についての2つの議論が、最高裁でなされているのだという。

1つは「夫婦別姓を認めない」とする規定。そして、もう1つが「女性は離婚後6ヶ月間再婚を禁じる」とする現状の民法についての是非だ。

どちらも、男女平等を定めた憲法に違反しているのではないかと指摘されてきた。特に後者は、民法で「女性は離婚後6ヶ月間再婚禁止」と定められている。明治時代からある規定で「離婚後に生まれた子供の父親が誰なのか」という争いを防ぐのが目的だ。ただ、現代では、既にDNA鑑定が一般的になっており、検査すれば、すぐに父親が誰なのかが分かってしまう。

だからこの法律は形骸化しているわけで、「だったら女性だけ6か月のハンデを科したままってのはおかしくない?」という声が挙がるのも無理はない。番組では、この規定について、出演者が思い思いに持論を展開していた。(文:松本ミゾレ)

6か月ルールに「不公平だ!」と憤る女性たち

小籔千豊は「僕は半年一年、結婚しないとしても(問題はない)。ただ、それやったら男も、別に結婚せんかっても良いと思いますけどね」と切り出した。女性が6か月再婚禁止というなら、男性もそうなったとしても違和感はないと感じているようだ。

さらに「そないすぐに結婚したいときって、あります?」と苦笑混じりに発言。これ、反感を買うかもしれないけど、僕も同意見だ。

僕の周囲にも離婚後半年が経過した途端に結婚した女性が何人かいるんだけど、いずれも元々不倫していた。きっと離婚間際は頭の中がもう、不倫相手との幸せな未来しか考えられなくなってたんだろう。

ところが、彼女らはそのときになってはじめて、件の6か月ルールを知る。そして口を揃えて「不公平だ!」と嘆いていた。男というだけで、関係ない僕にまで文句を言ってくる女性もいた。

でも6か月ってたった半年だし、たとえ離婚後すぐに運命的な出会いをしたって、「そのぐらい交際期間として設けておけよ」とも思う。

もちろん、男女平等というのなら、女性のみの6か月縛りなんか撤廃していいと思う。一方で、男性に同じように規定を設けても全く不都合はないと僕は感じている。時代にそぐわないという意見が噴出している以上、生き方を古い規定にあわせるのはナンセンスだ。時代にあわせて法律の方が柔軟に変化するべきだと思う。

松本人志「『別れてすぐに次の男作んなよ』と思ってしまう」

ダウンタウン松本人志も、小籔の意見に大筋で賛同している。

「結婚だけじゃなくて、付き合ってた女もやけど、『別れてすぐに次の男作んなよ』と、どっか思ってしまうのよね」

と苦虫を噛み潰したような表情を浮かべる。その上で、「男女平等にせえって言うのであれば、じゃあ男も女に合わせてずらしますわ。まあ、別にこっちは1年ぐらい再婚せえへんし、そもそも」と持論をぶちまけた。

男性は、破局した相手のことを結構長く引きずる生き物だ。引きずっている間に1年も2年も経っているなんてこともよくある。その点、女性は割り切り方が潔いのかも知れない。仮にこの法律が、「6か月間の男性の再婚を禁ず」とかだったら、もしかすると誰も疑問に思わなかった可能性もある。

男女平等が基本! 時代に沿わない法律の改定は必然

それにしても、離婚後すぐに良い出会いに巡り会えたとしても、6か月以内に結婚しようと思うことなんか、そうそうないように思える。本人がよくても「離婚したばかりでまたすぐ結婚?」と周囲の人々に思われてしまうのも、それはそれで面倒くさい。

あと、これも個人的に感じていることだけど、たとえ男女一律に6か月間の再婚を禁止したり、はたまた男女共に離婚後すぐの結婚が可能になったとしても、別に何がどう変わるわけでもないような気がする。

もちろん、この時代において男女どちらかが有利に取れる法律は改定すべきだと思うし、それこそが民主主義国家のあるべき姿だとは思う。世の中には自分とは完全に考え方が異なる人がいるのも当然だ。そうした人々の声を抑圧してはならない。現行の法律に不満を抱えている人がいるのなら、いっしょになって考えることは大事なことだろう。

あわせてよみたい:「熟年離婚」急増 夫は「寝耳に水」も妻は「100回くらい言った」と反論