今週末のブラジルGPでレッドブル・レーシングがルノーの最新スペックのパワーユニットをダニエル・リカルドのマシンに積むことを決めたようだ。ルノーの最新版はアメリカGP前に準備されていたものの、これまで導入されてこなかった。
ルノーは今季使用できる12トークン中11を使って開発したパワーユニットをアメリカGPに向けて用意していた。しかしこれを搭載する場合、グリッド降格ペナルティを受けなければならないため、レッドブルとトロロッソはアメリカ、メキシコ共に新パワーユニットを導入しなかった。
しかしブラジルGPのフリープラクティス1回目からリカルドのマシンに最新仕様のパワーユニットが搭載される見通しであることが分かった。これによりリカルドはグリッドを10位降格される。クビアトのエンジンを交換するかどうかの判断は土曜に下されるようだ。
ルノーは内燃機関の向上を中心に、ターボにも多少変更を加えてアップグレードを行った。ヘッド・オブ・トラックサイドオペレーションズのレミ・タファンは、これによって「0.2秒程度」向上したと述べており、2016年を見据え、コース上で走らせてテストすることを強く望んでいた。
ルノーはロータスF1チームを買収する手続きを進めており、実際に契約が完了すれば、来年はF1にワークス参戦することになる。
ルノーのパフォーマンスに強い不満を持つレッドブルは、今季末で袂を分かつ意向だが、いまだに来年のエンジンが明らかになっていない。ルノーエンジンに自社製のハイブリッドシステムを使用して走らせるプランであるとの報道もあるが、フェラーリは改めて型落ちパワーユニットであれば提供することが可能であると述べている。
一方、トロロッソは現在のエンジンに問題が起こらない限り、今後もルノーの最新パワーユニットを使用しない見込みだ。来年トロロッソはフェラーリエンジンにスイッチするものと考えられている。